資産運用/資産運用をするときの鉄則

ローリスク・ハイリターンはありえない!?(2ページ目)

リスクとは価格変動の大きさでした。リターンの大きい投資はリスクも大きいことを知ってください。自分だけはローリスク・ハイリターンを享受できると思うのは幻想です。

北川 邦弘

北川 邦弘

はじめての資産運用 ガイド

ファイナンシャルDr.が、誰にでもできる普遍的なお金の殖やし方と心豊かに生き抜く戦略を伝授します。

プロフィール詳細執筆記事一覧

リスクとリターンの相関関係


簡単に言えば、「下がらないものは上がらないし、上がるものは下がる」ということですが、リターンとリスクの相関関係を、以下の表で見てみましょう。20世紀後半の日本における金融資産の収益率とリスクの数値(標準偏差)のリストです。
写真のタイトル
1952年から2001年までの50年間の日本における株と債券と物価のリターンとリスク

国内株式の平均のリターンは15.5%であったが、良いときには15.5+30.2=45.7%であったし、悪いときには15.5−30.2=−14.7%であったという統計です。リスクの比率だけ価格のブレがあった。これが、ハイリスク・ハイリターンの典型です。国内債券は、ローリスク・ローリターンです。

期待収益率が決まれば、リスクを管理(コントロール)することで、望ましい結果が手に入る。少なくとも、手に入る確率が上がるということです。では、どうやってリスクをコントロールするのか。私は、その方法として、次の3つを提案します。

1.資産を分散する。        ・・・分散投資
2.資産を組み合わせる。      ・・・ポートフォリオ設計
3.時間をかける          ・・・長期投資

●   ●   ●   ●   ●   ●

【資産運用の理論を学ぼう バックナンバー】

人生の期待収益率を知る
外貨建金融商品の円ベース収益率
配当利回りと配当性向とどう違う
イールドカーブで金利に強くなる
ベンチマークは投資の評価基準
超過収益率と運用手腕の評価
時間加重収益率と金額加重収益率
算術平均と幾何平均
現在価値と将来価値
分散投資と相関関数
名目金利と実質金利
リスクとはバラツキのことだった
長期投資はリスクを減らさない
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで資産運用の書籍をチェック!楽天市場で資産運用関連の書籍をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます