資産運用/資産運用をするときの鉄則

投資界の神学論争 パッシブかアクテイブか(3ページ目)

ポートフォリオを構成するファンドを選ぶときに、まず決めておきたい方針が、パッシブでいくのか?アクテイブでいくのかという選択です。市場平均で良いのか?それを超えたいのか?という初期条件の設定です。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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市場の効率化が進むと、パッシブが有利になる


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世界一の金融先進国アメリカは、最も効率的な株式市場を実現した国でもある。市場の効率化が進むと、パッシブ・ファンドでも十分なリターンを上げることができているが、日本にはまだ効率化の余地が残されている。
このパッシブVSアクテイブという議論は、アメリカにおいて盛んです。学者たちはパッシブ論者ですし、ファンドマネージャーたちはアクテイブ論者です。この論争は、神学論争ともいわれ、簡単には結論の出せない問題です。

ただし、なぜこのような議論がアメリカで盛んになされているかという理由だけは、日本の投資家も知っておいて損はないと思います。それは、アメリカは世界で一番に効率化された株式市場だからです。

効率的とは、情報の偏りがなく、すべての参加者が瞬時に共有できる公開された情報をもとに、合理的な投資を行っている市場という意味です。そのために、証券取引委員会(米国SEC)は企業に正しい情報の開示を徹底的に要求しています。

たとえは悪いですが、その正反対の非効率的な市場とは、インサイダー情報によって大きな収益を得られる中国のような市場です。

日本は、アメリカと中国の中間にいます。アメリカではインデックスを上回ることは困難といわれていますが、日本ではまだアクテイブが有効に働く「後進的な市場」だとガイドは思っています。

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