リバランスは庭木のせん定
美しい庭に保つために手入れが必要なように、成長するポートフォリオにはリバランスが欠かせない。 |
たとえば、分散の方針を日本株50%外国株50%と立てたとします。毎月2万円ですから、日本株投信と外国株投信を1万円ずつ買っていきます。しかし、購入した後の資産内訳は、時々刻々変化していきます。従い、最初の立てた50:50という方針からかい離していきます。
この資産内訳(アセットアロケーション)はそんなに緻密なものではないので多少のかい離はかまいませんが、度を越すと大きな成長を阻害しかねません。私は2年に1回くらいはリバランスを実行して資産内訳を修正しています。
なぜなら、増えた資産を増えたままに、減った資産を減ったままに放置しておくと、次の経済循環で逆の価格変動が起こった時にポートフォリオを大きくダウンサイズさせてしまうからです。
増えた資産は2年に1回だけ刈り取って、減った資産に資金を補充してやることで当初の資産配分を維持して、バランスの取れた成長を期待できる状態を保ちます。それはちょうど庭木のせん定に似ています。不恰好に伸びた枝を払い美しく成長するために欠かせない矯正なのです。
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