資産運用/投資初心者にもできるカンタン資産運用法

果報は寝て待て? 長期運用のすすめ(2ページ目)

長期投資家に徹すると素晴らしい世界が見えてきます。まさに時間は宝です。快適で豊かな運用の世界はすべての人に開かれていますが、必要なことは感情の抑制と新しい信念の注入です。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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A子さんとB男くんの投資シミュレーション

写真のタイトル
同期のA子さんと同じ投資を8年遅れで始めたB男くん。その8年の遅れが1,900万円の差になるとは!まだ知る由もない。
ここにまったく同じ環境で、毎月の積み立て型投資を始めたA子さんとB男くんがいます。二人とも60歳まで毎月2万円ずつ資金投入し運用利率は8%(現実には一定の固定利率で回ることはありえませんが、ここはシミュレーションだと割り切って読んでください)。

二人の投資でただ一点の違いは投資のスタート時点です。A子さんは28歳で始めましたが、B男くんはそれから8年遅れた36歳で始めました。この二人の計算上の将来価値は、60歳の時にどのくらい差が付くと思いますか?

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A子さんは28歳から投資をスタートし60歳で約3,783万円を築き、8年遅れたB男くんは約1,900万円にしかならなかった。


A子さんは約3,783万円、B男くんは約1,900万円と約2倍もの差がついてしまいました。金額で言うと1,883万円ですが、その差の原資は192万円(2万円 X 12ヶ月 X 8年間)ですから約10倍の差異に発展したのです。

長期投資と複利効果がダブルに効くと、このように驚くべき結果となります。資産を築くためには、いかに時間をかけることが重要であるか、お分かりいただけたでしょうか?

一般的に個人の場合であれば、定年や公的年金の支給開始年齢というゴール設定がありますから、長く投資するということは、すなわち早く始めることの同じ意味となります。若いうちから十分に分散されたリスク商品(たとえば投資信託)をコツコツ買い続けることが、資産家への道なのです。長期投資の成功には、難しい経済理論や先天的な勘や勝負運も必要ありません。誰でもが報われる普遍的な投資方法なのです。

本当にぐっすり寝込んで何もしなくても増えるのか、というと「リバランス」という作業だけ時々してほしいのです。リバランスについては次のページで
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