「果報は寝て待て」とは、良い結果を出すためにはジタバタ、ドタバタしないことを勧める言葉です。「人事を尽くして天命を待つ」と似たニュアンスで、やるべきことをやり終えたら、途中でクヨクヨしたり無駄なことをしないでじっくり待とうというスタンスを示唆しており、怠惰や無為無策をほのめかしているわけではありません。

人はなぜ長期投資できないか

新賢明なる投資家 上
マイ・ポートフォリオの作り方を伝える良書だが、サテライト戦略は感情的になりがちですから慎重に!

お金の世界で「果報は寝て待て」方式といえば長期投資です。長期投資とは、きちんとポートフォリオを組んだら最短でも5年間は引き出さない覚悟で運用を市場に任せることをいいます。

では、「寝て待て」と戒めている無駄な動きとは投資の世界でいえばなんのことでしょうか?そして、なぜ人は長期投資をできないのでしょうか?

●早く儲けたいと欲張る
●儲けは失う前に刈り取らねばと焦る恐怖心
●資産の増減に一喜一憂する精神的ストレス
●主観的な相場観で投機に賭けてしまう
●いつも魔法のような錬金術を探してしまう

生まれるままの自分の感情を放置していては途中で挫折してしまうでしょう。長期投資家にはセルフコントロールが必要です。

長期投資を支える信念

欲や恐怖心を自覚し整理できれば、あとは信念を植えつけるだけです。寝て待っていてもいい投資の条件には次のようなことがあり、これを投資ポリシーとして堅持することが重要です。

○十分な分散をする
○短期的な資金を投入しない
○統計の裏付けを得られるものだけに投資する

次のページで、長期投資のインパクトを感じてもらいましょう!