■1:結婚
何といっても、大きな人生の転機は結婚でしょう。結婚をすることで「ひとりの人生(あるいは親の下にあった人生)」が「ふたりの人生」になります。これは人生における大きな転機といえます。
結婚という選択肢の特徴的なところは「結婚しない」という選択肢をすることも可能であるということです。言ってしまえば、あえて「入籍」を両者の合意で行うわけです。つまり、「結婚する」選択か「結婚しない」選択のどちらかは必ず選ぶことになるわけで(当たり前ですがここが意外に肝心!)、どちらの将来についても、自分の将来をイメージしておく必要があります。
結婚をする、という話題に限って考えると、「ふたりの生活」をどう構築していくかということになります。これは「家庭経済」「財産形成や保障」「社会責任」「苦楽の感情」等々をどう共有していくかということでもあります。
ここではお金の観点に絞ってみますが、ポイントとなるのは「収入や支出といった毎月の家庭経済」の管理と「財産形成やリスク保障」の体制づくりということになります。
「収入や支出といった毎月の経済管理」を一言で言えば、お財布を共有し、お互いの収支についてオープンにしておこうということです。なにせ、何事もなければこれから数十年(場合によっては50年以上になることもあるわけです!)一緒に連れ添うパートナーですから、お互いの収入や財産、支出については、ひとつのポケットで管理しておくほうが望ましいと思います。
まず、共働きであればお互いの収入状況について、片方だけが働いている家庭であればその稼ぎを相手に、きちんとオープンにすることです。そこから、「家庭全体での収入」が把握され、「家庭全体の収入でできる生活」が見えてきます。
そして支出についてどのような負担をするかを家庭全体で確認しておきます。このとき、お互いが自由に使える予算を残しておくことはよいと思いますが、お互い好き勝手に臨時予算をたてて使ってしまうことのないようにしなければいけません(共働きの場合、これがなかなか難しいのですが・・・)。
二人の共同生活なのですから、高額な買い物はふたりの合意のもとに購入するようにしましょう。ナイショで貯金を取り崩すなんてもってのほか!
また、次に述べる財産形成を意識した財布の管理になるようこころがけることが大切になります。