■でも安心! 減った部分は国から給付される!
とはいえ、本当に50%カットになるわけではありません。ご安心を。減った部分は国から厚生年金として給付されます。
「代行返上」される前は、
(A:国から受ける厚生年金)
(B:厚生年金基金から受ける国の厚生年金の一部分)
(C:厚生年金基金から受ける会社独自の企業年金部分)
の3本組の年金でした。
このB+Cの割合を10とすると、多くの企業では、Bの部分が4~5割程度にもなります。
これが「代行返上後」は、
(A+B:国から受ける厚生年金)
(C:厚生年金基金から受ける会社独自の企業年金部分)
という組み合わせで受け取ることになります。A+Bの金額が減ることはありませんが、厚生年金基金から受け取る部分は5~6割程度になってしまうことになります。
また、Cの部分については代行返上後は、厚生年金基金ではなくなりますので、他の制度に変更されます。401kを採用する企業もあるでしょうし、似たような企業年金制度を維持する会社もあるでしょう。このあたりは、会社のアナウンスに注意する必要があります。CがC’となる際に、年金額がカットされる可能性もありますので、会社の説明をしっかり聞くことが大切です。
とはいえ、社員である皆さんは、特に手続きも不要です。将来国の年金を受け取る時点で、年金手帳と職歴を整理したメモがあれば大丈夫。A+Bの部分については不利益は出ませんので、大丈夫です。(でも、国の年金制度が今後どうなるかは別の話です)
早ければ来年中に代行返上の手続きが完了するかもしれません。一部の企業ではすでに社員に向けてアナウンスを始めています。
「代行返上で50%カット?」というと、びっくりするけれど、実際には受け取るところが代わるだけ。これを機会に、自分の年金について、自分で理解しておくよいチャンスです。特に会社の年金・退職金制度について知っておくといいと思います。
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