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住宅ローンを無理なく返すためのポイントは?! キツイ!住宅ローンが所得の20%

総務省の調査によると、昨年の平均的な世帯では住宅ローンの返済負担が手取りの実に20%に達していることが判明! 年収マイナス時代にどう対応すればいい?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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■キツイ!住宅ローンの返済に手取りの20%も!

 先日、新聞を読んでいたらびっくりするニュースに目がとまりました。「住宅ローン返済額 所得の20%超す」という記事です。総務省の調査によると住宅ローンの返済に手取りの20%を取られているというのです。

 さっそく総務省のHPを調べてみたところ、2002年平均の家計調査の結果が公表されています。( http://www.stat.go.jp/data/soutan/1.htm

 住宅ローンを返済している勤労者世帯の住宅ローンの返済額の月平均は10.7万円。5年連続で増えており過去最高となったようです。しかし、手取りの所得は52.6万円となり、4年連続で減少してしまってますので、負担割合は20.3%になるわけです。

 ちなみにこれ、税金や社会保険料を取られた後の「所得(手取り収入)」で見ていますが「年収ベース」で見ると16.9%でした。手取りの年間所得(ボーナス込み)に占める家賃や住宅ローンの割合を計算するのは難しいと思いますので、年収ベースで自分の割合を一度計算してみてください。あなたは何%になりましたか?

 この割合、住宅ローンを始めたばかりの人が多い、30歳代の世帯では負担が大きく、手取りベースで23.7%、年収ベースでも20.0%になっています。毎月の平均返済額も11.2万円、手取りのほぼ4分の1、というなかなか厳しい負担です。

 多くの会社では定期昇給もベースアップもストップしています。むしろ先日掲載したコラム「年収?2%ボーナス?6%時代!」でも紹介したとおり、給料カット、ボーナスカットが当たり前になってきています。昇給を見込んで返済額が少しずつ増える計画を立てていた家庭では返済額は大きな負担として膨らみます。もちろん年収が下がった家庭でも同様です。

 多くの家庭では、生活水準のダウンは避けたいと考え、貯蓄や食費を切りつめながら、なんとかやりくりしているようです。特に貯蓄率は昨年6%を切り史上最低の水準になっています。しかし、貯蓄をなおざりにしてしまうのは将来のことをにらむと、とても危険なことといえます。

 それでは、こんな時代にこれから家を買う人と、もう家を買ってしまった人のマネープラン、将来設計はどう考えればいいのでしょう? 簡単な答えはないかもしれませんが、放っておいたらもっと大変なことになりかねません。ここは少し考えてみませんか?


  →これから家を買う人の対策編(2ページめ)
  
  →もう家を買ってしまった人の対策編(3ページめ)
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