貯蓄/貯蓄する基本の方法

つまらない人ほど運用が上手い!?(5ページ目)

こんなにつまらないことをやっていて、お金が貯まっていいのか?苦労しなくてもお金を増やす方法を知りたい、と思う人はぜひ実践してみてください!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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つまらない12:発売されたばかりの新しい商品は買わない

つまらない人は宣伝がたくさん出ているような新商品は買いません。すでに販売されてから一定年月が経過しており、しっかりした商品を選びます。

生命保険、自動車保険、投資信託、預貯金、住宅ローン……。世の中には金融商品のCMがたくさん流れています。新商品のお菓子や新発売の家電のCMをみていると、つい購買意欲がそそられます。実際にお店に足を運び、新商品のお菓子や飲料を買ってしまうことは誰でも経験していることでしょう。同様に、金融商品についてもこうしたCMが流れているとついつい買ってもいいかな、と考えてしまいます。これは意外に危険です。

なんといってもCMを出していたり雑誌に広告が載っていたり、あるいは記事で紹介されている新商品は「人気」であり「いい商品」に見えます。少なくとも「フレッシュな印象」を与えます。確かに発売されたまだ間がないのですからフレッシュであることは間違いありませんが、フレッシュであるものがいいものである保証はありません(フルーツなら鮮度は味に直結する可能性は高いですが)。それはただのイメージです。やはり商品を吟味しなければならないはずです。

そもそも、よく考えてみれば「いい商品」であるかはその金融機関の能力や努力によるわけですから、新商品だけよくて、古い商品は悪いというのはおかしな話です。ローンや預貯金、保険などについては、金利等の条件が生じるため、発行した時点により損得が生じる可能性はありますが、新商品だけ劇的にいい、というのは少し疑ってかかるべきです。

また、金融商品は他の買い物と比べてかなり高額になる分、慎重になる必要があります。新製品の食品を買う場合、せいぜい数百円程度ですし、失敗したとしてもあまり痛みません。せいぜい、その日の夕食やおやつがイマイチであった、という程度です。次の日はほかの商品に切り替えればいいわけです。しかし、金融商品は違いますね。一度買ったものを全部捨てて、また新しいお金で別のものを買うわけにはいきません。

ついでに追記すれば、新しい商品は販売する金融機関も売り込みに熱心です。広告宣伝費はかけていますから、その分モトがとれるくらいの売り上げが必要だからです。熱心に売り込みをされると、いい商品であるかのように誤解しますが、何の保証もないことは忘れてはいけません。

つまらない人は、あまり新商品に飛びつかず、じっくり様子を見てからでも遅くはありません。少なくとものんびり構えて「トクしないことはあっても、損をすることはない」のですから。


    ■   ■

しかしまあ、「つまらない人」はいろいろあるものです。あなたはどんなつまらない人でしたか? つまらない人になって、お金が貯まるのでしたら、どんなに魅力的な人でも少しつまらなくなってもいいかもしれません。

つまらないけど、しっかりやる人。それってすごく格好いいとは思いませんか?



(つまらない買い物の仕方)
  ●外食しないで家で食べる
  ●中古を最大限活用し、古いものを長く使う
  ●衝動買いせず吟味を重ねて値頃なものを買う
  ●背伸びせず自分にちょうどいい値段のものを買う

(つまらない銀行・カードの利用法)
  ●ATM手数料は払わない
  ●お金をおろすときは少なめにおろす
  ●クレジットカードは一括払い以外使わない
  ●メインバンクにお金を残しておかない
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