つまらない10:デイトレードはせず長期投資に追加投資をする

つまらない人はデイトレードをしません。デイトレードは負担の割にもうけることが難しいと考えているからです。また、つまらない人は追加の拠出を続けていきます。それが資産を増やす一番のコツだと知っているからです。

会社員をやっている人は、デイトレードをするヒマがあったら、本業の仕事に集中したほうがトクなことが多いように思います。そもそもリアルタイムトレードはモニターとにらめっこする必要がありますから、ちゃんと仕事をする会社員には無理です(営業の合間にノートパソコンを使うとしても通信回線は自宅より遅く、むしろイライラするはずです)。携帯電話は便利なツールですが、毎日10時半や2時半になるとトイレに行くふりをして携帯で運用指示をしたところで、専業デイトレーダーや金融機関のファンドマネージャーより有利な運用ができるでしょうか? 現実としては運用手数料をいたずらにオンライン証券会社に払っており、あまりうまくいかないのではないでしょうか?

もし、今デイトレードをやっていてうまくいかないと感じている人や、これからなんとなくデイトレードをしてみようと考えている人は、それよりものんびり構えた運用をしたほうがいいと思います。一週間程度のスパンで動かすスイングトレードもいいですが、もっとのんびり運用をするのです。

インデックスで運用をするなら数年以上、個別銘柄で運用するなら1年以上のスパンまで、売り買いの回数を減らしてみるのです。もし、「そんな長期保有をするなら○×社の株は買えない」というのでしたら、それはそもそも長期投資に向いていない銘柄ということです。他の銘柄を探してみればいいのです。何せ1部上場企業だけでも1600社以上ありますから、あなたのお好みの銘柄はきっと見つかります。そして、自分の考えている株価を遙かに上回ってしまいむしろ危険な高さだと考えたとき、あるいは自分の想定外の事象が生じ株価が想定以上に下回ってしまった場合ときだけ、売るくらいのつもりで投資をするといいでしょう。

それよりも、会社員の資産運用で重要なポイントは「原資の追加」です。1万円を1カ月で2万円にする運用(つまり、年利換算で1200%の運用!)をするのはほとんど運試しの世界ですが、月末に手元から追加で1万円を振り込んで原資を増やすことは簡単なはずです。会社員の最大の武器は携帯電話ではなく、毎月もらえるお給料から追加拠出をし続ける力なのです。これは仕事を持たないデイトレーダーには絶対できない強みです。株で大損しても来月の給料から新しい原資を追加できるわけです。

原資を増やすことができれば、運用は余裕を持って行えるようになります。たとえば、10万円を元手に1万円増やすためには10%のリターンが必要ですが、100万円が元手であれば、1万円増やすためには1%のリターンですみます。どちらがラクかは明白です。有名デイトレーダーはすでに何億円もの資産を持っていますから実はリターンが低くても金額では大きく儲けることができます。また少しくらい損してもリカバリーのチャンスがあります。私たちの運用のやり方とはかなり異なるわけです(私たちのヒントになるのは元手が小さかったときの運用手法だけですが、こうした運用はかなりリスクをとっています。彼らは投機に成功した人たちでありその体験が普遍的な手法といえないことが多かったりします)。

仮に年利は5%くらいでしか回せなかった株式運用であっても、会社員には十分です。30年間毎月1万円を追加し、ボーナスごとに10万円追加すればどうなると思いますか? なんと残高は2200万円になります。会社員であれば退職金も出ますし、厚生年金もありますから、老後に困ることはほとんどないでしょう。将来給料が増えたときに、毎月2万円、ボーナス20万円などと積立額を増やすことができれば軽く3000万円を超える資産が手に入ることでしょう。

私は売りはほとんど行いません。30%くらいまでなら一時的に目減りしても放っておきます。ときどき吟味して異常に高くなっている銘柄を売り、自分の判断が誤っていて回復の見込みの低い銘柄を売る程度です。売買画面を開くのは月に数回程度です(ここ数カ月は忙しいこともあり、実は一度もアクセスしていません)。それよりも定期的な追加拠出をコツコツ行います。証券口座からお金をおろすことは基本的にしないため、そもそもの元本が増えるペースのほうが早かったりします。株で5000円目減りしたところで「来月追加で1万円入れるからあまり気にしなくてもいいや」と考えるのです。

つまらない運用、試してみてください。

→つまらない人はアクティブファンドは買わない!次ページへ