つまらない11:アクティブファンドは買わず、インデックスファンドを買う

つまらない人はアクティブファンドは買いません。手数料が高いし、長期保有するとインデックスに負けるおそれが高いことを知っているからです。つまらない人はインデックスファンドを好んで買います。

市場が好調なときは必ずといっていいほどアクティブファンドが流行します。「最新の金融理論で……」とか「我が社独自の調査体制にもとづく……」といった踊り文句をみると、インデックスファンドより期待できそうな気がします。投資にとって「わくわくする」のは重要な要素の一つですが、インデックスファンドにはそんな喜びがあまりありません。インデックスファンドはマーケットが10%値上がりすれば、投資信託も10%値上がりする(逆も同じ)という至ってシンプルで単純な商品だからです。どこの金融機関のものを買っても成績に大差はないので、商品選びをする楽しみもほとんどありません(手数料は別ですが)。インデックスファンドはつまらない存在かもしれません。

とはいえ、アクティブファンドは長期投資に向いている商品ではありません。「勝ち続けることは難しい」からです。アクティブファンドは何らかの着眼点をもとに、市場に勝とうと努力をしますが、市場は常に動いており、経済も生き物ですから、ひとつの着眼点で常に勝ち続けることは至難の業なのです(着眼点がいくつもあるファンドは逆に運用方針が定まっていないのでうまくいっても信用できず困ります)。

ある調査によれば、アクティブファンドがインデックスに負ける可能性は75%だそうです。勝てる投資信託(全体の25%)を自分が選ぶ自信はありますか? どんなに調べたところで、「勝つか負けるかはわからない」としかいえません。仮に優秀なファンドがあったとして、それを事前に見つけることができる保証は(セールストーク以外に)あるのでしょうか?

また、アクティブファンドの致命的な点は、運用をするにあたって鋭意努力する結果として、運用費用が高くなる点です。インデックスファンドでは運用手数料が年率1%以下なのは当たり前ですが、アクティブファンドは3%近いものも珍しくありません。市場が年間で5%程度しか上昇しなかった年度などは、手数料負けしてアクティブファンドが負けてしまうことになるわけです。

資産家はともかく、私たち一般の人間にとっては、アクティブファンドは主菜でなく副菜だと思います。あるいはデザートかもしれません。お気に入りの商品があれば、損得度外視でつきあってもいいでしょうが、アクティブに過度な期待を寄せるのは禁物です。特に、「彼らはプロだし、マーケットが下がっても絶対リターンが得られる」といった幻想もあまり抱かない方がいいでしょう。マーケットが20%下がれば、アクティブもインデックスも結局20%近く下がるのです。

つまらないかもしれませんが、私たちはインデックスから運用を始めるといいでしょう。

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