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株価下落の混乱に紛れて年金の嘘を言うな!

株価が下がると、「年金の給付が危ない」とか「年金資産で運用をするな」という人がいます。世の中の仕組みも分からず、反射的に発言している人が多いようですが、年金の嘘を少し暴いてみたいと思います。

運用が失敗したので、年金は68歳から?

株価が大きく下落した翌朝のことです。テレビを見ていてびっくりしました。ある経済ジャーナリストの方(それなりに著名で書籍も多数著している方です)がこう言っていたからです。

「これだけ株価が下がると、国の年金運用も大きく資産価値が下落している」

「年金運用の損失が続いておりこのままでは年金の支払いに支障の生じるおそれもある」

「運用の失敗により、年金の受給開始が68歳になるかもしれない」


フリップを使った説明に、テレビ局のアナウンサーもコメンテーターもうなずき、「そんなことはけしからん」とか「国はちゃんとしてほしい」等とコメントをしていました。

もっともらしい理屈のように見えますが、これは実にいい加減なコメントだと思います。年金関係者のひとりとして、こんなことを軽々しくテレビで発言することはちょっと勘弁して欲しいと思うほどの暴論です。

そこで、せっかくですからここで反論をしてみたいと思います。「年金運用が一時的に悪いからいきなり68歳になることはない」ですし「株価が下がっているときはむしろ年金財政を好転させるチャンス」なのです。

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