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早婚と晩婚、どちらがおトク?(2ページ目)

結婚の損得は一概には決められませんが、早い結婚と遅い結婚なら、どちらがトクでしょう?「お金に余裕ができてから結婚」は、実はお金が苦しくなるとしたら?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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早婚派の損得 最初は苦しく後がラクラク?

早めに結婚をして、若いうちに子宝にも恵まれたようなケースをまず考えてみます。
具体的には30歳くらいまでに結婚し、子どもも生まれたようなイメージです。今どきのイメージとしてはやや早い印象でしょう。

この場合の一般論としていえば、子育ての前半戦(小学校卒業まで)が20~30歳代で、子育ての後半戦(中学から大学卒業まで)が40歳から50歳代前半というイメージになります。

若いうちにはまだ年収もあまり高くないことが多いと思いますので、子育ての前半戦ではお金の面では苦労することが多いと思います。家賃や住宅ローンなどをやりくりしながら、子どものための出費もこなしていくので、少しガマンもしながら家計をやりくりしていくことになるかもしれません。

一方で、子育ての後半戦においては、ある程度年収も高くなることが期待できるので、学費のやりくりなどにおいてはなんとかなると思われます(ただし油断は禁物です)。
また、子どもの卒業が現役時代のうちにやってくるのが早婚派の大きなメリットです。晩婚派の場合、60歳以降も学費負担が来る可能性がありますが、早婚派の場合はそうならずにすむ人のほうが多いことでしょう。定年退職後に学費を払うのはなかなか大変になりますが、早婚派は気にしなくても良く、大きなメリットです。

さらに、子どもが卒業した後、定年を迎えるまでの期間、集中して貯金ができれば、老後の資金準備もばっちりできます。仮に30歳で最後の子どもが生まれたとすれば、52歳で大学を卒業(順調にいけば)になりますから、8年間老後のために貯金する余裕が生まれます。学費と同じくらいの金額をそのまま貯金できれば老後に困ることはほとんどないでしょう。

早婚派の損得をひとことでいえば「最初しんどいが、後々ラク」という感じでしょうか。

→それでは、晩婚派について次は見てみましょう
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