ここまで遊べるとやはりお店で売っているソフトも試してみたくなりますね。でも、「動くか動かないか?」の判断はどうやってするのでしょう?
市販されているソフトのパッケージには「推奨される動作環境」が書かれています。ですので、そこから判断することができそうですね。ならば、 PowerBook G4 1.25GHz + Virtual PC のPCとしての動作環境はどの程度のものなのでしょうか?
PowerBook G4 1.25GHz 上で動く Virtual PC では、以前のコラム でも紹介した、CrystalMark のCPU 表示画面によると 294.90MHz と表示されています。ただこの数値は Virtual PC を動作させるマシンによって全然違う値になるようですので、正確な判断には向きません。例えばiBook 800MHz 上でVirtual PC を動かすとは400MHz という数値が出ているのですが、実際はPowerBook G4 1.25GHzよりも動作が遅いのはいうまでもありません。
<CrystalMark のCPU 情報表示>
こうなると、実際の処理速度でしか判断するしかなさそうなので、次に示す CrystalMark のベンチマーク結果から推測して考えてみましょう。これらを比較すると本物のPCのレベルで 800MHz 以上のパフォーマンスは出ていると思われます。ただ、この数値は Virtual PC に割り与えるメモリのサイズによってかなり変わってきますので、注意しましょう。
ちなみに以下の計測値は、PowerBook G4 1.25GHz SuperDrive モデルの搭載メモリ512MB中128MB のメモリを割り当ててテストしました。
PowerBook G4 1.25GHz Athron 800MHz
あと、動作環境として他に注意すべきポイントは“3D”です。ソフトウェアのパッケージや説明書に「Direct3D対応」とか、「3Dボード必須」なんて書いてあるものは、まず Virtual PC では動作しません。これは、 Virtual PC に3Dボードが搭載されていないためです。
VRAMのサイズも最大16MBですから、よ~く注意してください。フリーソフトでも、3Dのものはほとんど動作しないと思って間違いないでしょう。
ゲームや動画以外にも、 Virtual PC によってWindowsしかサポートしていないインターネット上のサービスにアクセスできるようになります。
ただし、「ネットで英会話」のようなサービスで必要となるビデオカメラですが、Virtual PC 上にロジクールの USBカメラ “QCam Pro 4000”を接続して ドライバをインストールしてみたところ、エラーが出て正常に認識されませんでした。Virtual PC ではUSBカメラのようにリアルタイムでデータ転送が必要なデバイスの利用は厳しいのかもしれません。
<デバイスマネージャーのエラー画面>