変数を使おう!
変数というのは、特定の種類の値を保管しておくための入れ物です。プログラミングの世界では、必要な値を一度この変数におさめておき、これを使って計算をしたりさまざまな値の設定をしたりします。Javaでは、変数を使う場合には、以下のようにして「変数の宣言」というものを用意しておきます。
変数の種類 変数名;
変数の種類 変数名 = 値;
プログラミングの世界では、値には種類があります。例えば「整数の値」「実数の値」「テキストの値」という具合にです。変数を使う場合は、それがどんな種類の値をおさめるものかを指定しておかなければいけません。また、変数には指定した以外の値をおさめることはできません(といっても、例えば「実数を整数の変数に入れる」というようなことは可能です。ここでは「原則としてはできない」と考えておいてください)。
変数に値を設定するには、イコール記号を使います。これは「左側の変数に、右側の値や数式の結果を入れる」という働きをします。例えば「x = y + z;」というように、です。
では、変数にはどのような種類があるのでしょうか。とりあえず、今の段階では以下の2つだけ覚えておけば十分でしょう。
int:整数の値
String:テキストの値
これらの種類の後に変数名を記述すれば、その名前の変数が使えるようになるというわけです。では、変数を使ったprintlnについてもいろいろと試してみましょう。
public static void main(String[] args) {
int x = 10;
System.out.println(x);
}
では、これはどうでしょう? 1行目でxというintという種類の変数(つまり整数をおさめる変数)を宣言し、それに10をおさめていますね。そしてこの変数xを表示しています。こんな具合に、変数は数字やテキストの値と同じ感覚で使えるのです。
public static void main(String[] args) {
int x = 10;
int y = 20;
System.out.println("10 * 20 = " + (x * y));
}
今度はどうでしょう。変数xとyを宣言し、その2つを使った数式とテキストをprintlnで表示しています。こんなややこしい使い方もできるのですね。
これで、とりあえず「整数」と「テキスト」の値や変数を表示することができるようになりました。まずは、printlnや変数の宣言文、計算式などをいろいろと変えて試してみてください。そして値・変数・計算式という基本的なものの使い方をしっかり理解しておきましょう。
バックナンバー
はじめてのJava(1)「Javaを手に入れよう」はじめてのJava(2)「環境変数をマスターする」
はじめてのJava(3)「Javaのプログラムを動かそう」