「ジャカルタ」はApacheのサブプロジェクト

このコーナーでは、毎回Javaの周辺にあるさまざまなソフトウェアや最新技術などについて解説していくことにしましょう。まずは、サーバサイドJavaの勉強を始めると、必ずといっていいほど遭遇する奇妙な言葉、「Jakarta」をとりあげましょう。

これは「ジャカルタ」と読みます。インドネシアの首都のこと……ではありません。これは「Apache Software Foundation(ASF)」という団体のサブプロジェクトなのです。なんていうと、頭の回りに?マークがぐるぐる回り始める人も多いかもしれませんね。

まず、「Apache Software Foundation」から話をしましょう。この団体は、オープンソース(プログラムのソースコードをすべて公開し、誰もが自由に利用できる形で開発提供されるプログラム)のWebサーバ「Apache(アパッチ)」の開発を行っている団体です。誰もが自由に、しかも無料で使うことのできるWebサーバ・プログラムとして、Apacheは世界中で広く使われています。このApacheの開発を行っているオープンソースの団体により「Javaサーバとその開発に関するさまざまなソフトウェアもオープンソースで作っていこう」ということで作られたサブプロジェクト(ASFの一部として作られた団体ってことです)がJakartaなのです。

JakartaのWebサイト。左側に、進行中のプロジェクトがずらりと並ぶ。(クリックで拡大表示)
ASFのサブプロジェクトとはいっても、Jakartaが開発するソフトウェアはJavaの世界で非常に重要な役割を果たすようになっており、既にJakartaという名前は独立したチームとして広く浸透しています。ですから、現在では「Jakartaという独立した団体がある」という感覚でとらえてしまってかまわないでしょう。また、このご本家とは別に、Jakartaの日本語翻訳を行う「Ja-Jakarta Project」といった日本の団体などもあります。

Jakartaの日本語翻訳を行っているJa-JakartaのWebサイト。ガイドもお世話になってます。(クリックで拡大表示)
現在、Javaはサーバの世界で広く使われていますが、これは普通のWebサーバで動くわけではありません。一般に「Javaサーバ」と呼ばれる専用のサーバプログラムが必要なのです。サーバサイドの開発をJavaで行うには、このJavaサーバが不可欠となります。もし、このJavaサーバが何百万という価格で大手メーカーから供給されるだけだったら、これほどにサーバサイドJavaは広まらなかったことでしょう。「誰もがタダで使えるJavaサーバ」があればこそ、広く浸透したのです。中でも、Jakartaが開発したJavaサーバは、現在もっとも広く使われているサーバのひとつといっていいでしょう。