Jakartaのソフトウェア

では、Jakartaがどのようなソフトウェアを開発しているのか、主なものをここで紹介しておきましょう。

■Tomcat
Tomcatサーバのスタート画面。サーバ開発をしたことがある人にはおなじみの画面だ。(クリックで拡大表示)
Jakartaが開発するJavaサーバです「トムキャット」と読みます。Windows、Linux、Mac OS Xなど多数のOS用のものが用意されています。単独でJavaサーバとして機能するだけでなく、Apacheや、Windowsに標準のWebサーバ「IIS」などと連携して働くように設定することもできます。その扱いの簡単さなどから、学習用から実用レベルまで幅広く使われています。殊に、サーバサイドJavaを勉強しようという人にとって、このTomcatサーバはなくてはならないものといっていいでしょう。サーバサイドJavaの入門書や雑誌、Webサイトのコンテンツなどを見れば、その9割以上はTomcatを使うことを前提としてるはずです。それほどまでにTomcatは広く使われているのです。
■Ant
Antは、XMLで記述するプログラムの自動化ツール。普通の人が使うことはあまりない、縁の下の力持ちソフト。(クリックで拡大表示)
「アント」と読みます。これはJakartaで開発されたものですが、現在は「Apache Ant Project」として独立したサブプロジェクトに昇格しています。これは、一般に「ビルドツール」と呼ばれるプログラムで、プログラムのコンパイルなどの作業を自動化するためのものです。
Javaのプログラミングを始めた人がいきなりAntを扱うということはまずないのですが、このAntは多くの開発環境に採用されており、知らないうちにこのAntのお世話になっている、ということはよくあります。ある種、「縁の下の力持ち」的なソフトといっていいでしょう。
■Struts
「ストラッツ」と読みます。これも現在、Jakarta内からApache Struts Projectという独立したサブプロジェクトに昇格しています。これは、Webアプリケーションの開発を効率よくするための「フレームワーク」と呼ばれるソフトウェアです。複雑でたくさんのページをもったWebアプリケーションを開発する場合、全体の仕組みなどから設計していくのはかなり大変です。そこで、フォームの送信と実行など、Webアプリケーションの基本的な仕組みをまるごと用意し、それを使って効率的に開発を進めていくようなものが考案されました。これがフレームワークです。

Strutsは、現在もっとも広く使われているフレームワークです。最近では、サーバサイドJavaの開発環境もこのStrutsに対応したものが登場してきており、Strutsを使った開発が一般化しつつあることがよくわかります。サーバサイドJavaを仕事にしようと思ったら、必ずといっていいほどこのフレームワークのお世話になることでしょう。

■タグライブラリ
サーバサイドJavaで広く使われている技術に「JSP(Java Server Pages)」と呼ばれるものがあります。これはHTMLの中にJavaのコードを埋め込んでしまえるスクリプト言語なのですが、このJSPのタグ機能を拡張するためのライブラリがJakartaでいろいろと用意されています。

「JSTL」と呼ばれるものは、現在のサーバサイドJava標準のタグライブラリとして採用されたものです。これの開発をJakartaが行っています。この他、Jakartaが独自に作成している拡張ライブラリもあります。これらは、サーバサイドJava開発で使える便利な道具として広く用いられています。


この他、プログラムのテストを行うツール、パフォーマンスを調べるツール、メールサーバのプログラム、ログの出力ツール・・、ざっと十数種類のプロジェクトがJakartaでは進行しています。これらは、ビギナーのうちは、あまりその必要性などがピンと来ないかもしれません(というより、一体どういうソフトなのかさえピンと来ないかも・・)。が、わからなくても別に気に病む必要はありません。これらの多くは、ある程度本格的に開発を行うようになったとき、初めてその意味がわかるようなものなのです。

とりあえず、皆さんが実際に利用するJakartaのソフトウェアは「Tomcat」だけ、と考えていいでしょう。これについては、サーバサイドの学習を開始した瞬間からお世話になります。「Jakartaは、Tomcatを作っているところだ」ということだけ知っておけば、今は十分ですね。




関連サイト

Jakartaのサイト
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