下呂温泉の「湯の島館」と野湯「噴泉池」ほか
岐阜県第一の温泉と言えば日本三名泉の一つにも数えられている下呂温泉でしょう。きれいな単純泉ながらつるつるの感触のある下呂温泉は万人好みです。その中で木造3階の立派な格式を持った湯の島館と泉質が良く硫黄臭もある噴泉池をレポートする。ほかに秘湯2ヶ所
1 下呂温泉 (温泉地再訪) 湯の島館
1. 下呂一の高級旅館
2. 木造3階建てやレトロな洋館が秀逸
3. 家族風呂は掛け流し
下呂温泉は大きな温泉地で日本三名泉になっている温泉である。広い飛騨川の両側に大きな温泉宿が立ち並ぶ温泉地である。
湧出量も多いのか噴泉塔が5箇所にあり、足湯が4ヵ所にある。ほかにクアガーデン、白鷺の湯、幸の湯などという外湯もある。以前雑誌の取材でこの3つの外湯に入ったが、どの湯も共同源泉で同じ感触である。今回は下呂温泉でも第一の高級宿、木造3階建ての湯の島館に訪問した。
市街地を抜けた高台に位置しており、杉林に囲まれた静かな環境である。杉の太い幹が連立する中に雁行した入母屋の立派な木造建築が建っており、風格のある外観である。
屋根は一部茅葺きもあり、複雑な屋根形状の木造建築群である。茅葺きの棟は離れの春慶荘という。黒壁の立派な玄関を抜けると新築の大浴場があるが、今回はレトロな洋館にある家族湯に入浴した。
アールデコの装飾の洋館でステンドグラスのアーチ窓や洋室の控え室が付いていて高級感がある。家族風呂は加水、加温無しの掛け流しである。
55度のアルカリ性単純泉で総計372mgである。H2Sを1.1mg含有し新鮮であれば硫黄臭がするであろう。しかし集中管理で大きなタンクが街中に4ヵ所以上あり、そこから各旅館に配湯されているので、硫黄臭は残っていない。
しかしCO3を24mg含み弱いつるつるがある。洋風の家族風呂と和風の家族風呂があり、洋風に入浴した。小さな2人も入れば一杯の浴槽なので、入浴すると豪快に溢れて掛け流しの良さを満喫できる。
部屋は落ち着いた正統派和風で、木造3階の本館に泊まりたいと思った。
下呂温泉 (温泉地再訪) 湯の島館
岐阜県下呂市湯之島645番地
電話. 0576-25-3131
利用料金:宿泊者のみ 日帰り入浴不可
宿泊 16500円~
下呂温泉 湯の島館
次は下呂温泉第一の泉質「噴泉池」と秘湯、乗政温泉「一乃湯」の2ヵ所