平湯温泉
3 平湯温泉 神の湯(再訪)
1. 湯量豊富な露天風呂
2. かつおぶし臭が大変強く好感
3. 重曹食塩泉
平湯温泉は湯量豊富な温泉地で、いくつかの宿が点在し、温泉街を形成している。奥飛騨には新穂高や福地などの温泉地もあるが、この平湯も屈指の温泉地である。以前、神の湯に入浴してから、かなりの時間が経過した。すでに15年は経ったので、記憶が薄くなり再訪してみた。
平湯には硫黄分を多く含有し白濁する「ひらゆの森」があるが一般的には重曹食塩泉か食塩重曹泉の泉質で金気が入ると褐色になる温泉である。神の湯は重曹食塩泉の76度で毎分400リットルの湯量を誇っている。
大きな岩を組んだ露天風呂が一つあり、そこに打たせ湯のように源泉が入れられている。新鮮な湯であった。金気と硫黄分を含有するのであろう。特有のかつおぶし臭が強く漂い、良い温泉である。新鮮なためにまだ色付きがなく透明、少薬品味、かつおぶし臭と記録した。
平湯温泉 神の湯
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯温泉
電話番号:0578-9-3448
入浴料 500円
営業時間: 7:00~18:30(土日21:00)
無休、11月中旬から4月中旬まで冬季休業
平湯温泉 神の湯
4 平湯温泉 (温泉地再訪)平湯館
1. 古い造りのいろり本館が秀逸
2. 土類食塩重曹泉
3. 巨大な露天風呂に大湯量掛け流し CO2 410
平湯でも大きめな宿である。平湯館は現代建築のエントランスが今の玄関であるが、やや上手に古い出桁造りの立派な木造建築もある。大正12年の創業当時の建築である。
「いろり本館」と言い、黒くなった柱と畳敷きの広間で、囲炉裏が切ってある。これは気に入った。温泉は木造の湯小屋とそれを取り囲むように配置された巨大な露天風呂がある。
ここも湯量豊富で熱い湯がどんどんと入れられ掛け流しになっている。内湯は木肌の造りで簡素なものであるが、露天風呂は湯小屋の3方を浴槽が周っていて巨大な容積である。そこに熱い源泉が多量に入れられている。薄く白濁しており、ささ濁りといった色である。
4箇所ほどの湯口から温泉を大量に落下させており、落下地点の近くに行くと湯温が高温になる。圧倒的な温熱量だと感じた。湯は蓬莱の湯源泉で58度の温度の食塩重曹泉が毎分400リットル湧出している。
また、別源泉である子宝の湯源泉の分析表では、土類食塩重曹泉(NaCa―HCO3,Cl)で60.6度である。炭酸ガス(CO2)を410mg含有しており析出物の付く泉質であると推測する。しかし、炭酸分は60度の高温で一瞬で抜けてしまうと思われる。硫黄分はなく、薄い白濁は鉄分による褐色になる前の状況であると観察した。
平湯温泉 平湯館
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯726
TEL. 0578-89-3111
【料金】食事付き入浴 3800円(乗鞍) 5000円(穂高)
夕食付き入浴 5000円~もあり要連絡
食事時間 11:30~14:00
入浴時間 13:00~14:30
平湯温泉 平湯館
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