2 鍋山の湯 野湯泥湯
1. 別府の町を俯瞰する野湯
2. 泥の溜まった足元湧出温泉
3. 泥の少ない浴槽もある
雪景色の鍋山の源泉地帯 |
雪の天候で鍋山の野湯に行くのが危ぶまれたが、参加者の希望が強く決行された。なんとか雪も少なくなり、路面も見えてきたのは幸運である。鍋山の湯は明礬温泉から林道のようなオフロードに入るが、今回良く整備されており、凹凸が少なくなっていた。
適温の中露天風呂 |
私が雨男なのか?別府の野湯に行くときは雪のことが多い。以前鶴の湯に行ったとき、今年3月に鍋山に行ったときも雪で、今回で3回目である。しかし車止めからの山道も整備され、道の中央に流れていた沢が道の端に替えられており、遊歩道のように改良されていた。鍋山の湯は以前は黒灰色した単純硫黄泉の石組の浴槽だけであったが、右上の泥湯も行くたびに整備され入浴可能になっている。
ややヌル目の上露天風呂 |
周囲の景観は、岩が露出した崖に雪が付き荘厳な景色となっていた。扇山の斜面も雪が付き冬景色である。鍋山の泥湯には3箇所の浴槽があり、一番下の小さく浅いものは湯が少なく、温度が無く水風呂となっていた。中央の足元自噴の一番大きな浴槽が適温で40度以上の温度を確保していた。
雪景色の扇山の背景が美しい |
上の浴槽は直径2mほどの湯溜まりで、上から湯が流入しているものである。冬の寒い時期なので34度ほどの、かなりのヌル湯になっていた。最初に上のヌル湯に入り、その後中央の熱い湯に入浴した。かなりの量が足元自噴しているので、お尻が熱くて仕方がない、皆岩に手をついて尻を上げて入浴していた。
足元湧出の泥湯 |
泥はかなり黒いもので、粘土のように固く底に堆積している。ここも泥の量が減少しており、大事に使いたいものである。天然の泥湯は全国でも北海道にある2箇所とここくらいしか残っておらず、非常に貴重なものである。天然記念物に入っているようなものであろう。
以前からあった下の岩風呂 |
湯は酸性硫黄泉であろう。泥湯の3つの浴槽の下に澄んだ湯溜まりがあるが透明黄色い析出物あり、少たまご味+酸味、硫黄臭であり、酸性硫黄泉であると推測した。
鍋山の湯 野湯泥湯
別府市鍋山
TEL0977-24-2828(別府市観光協会)
入浴 無料
野湯
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