3 千走川温泉 再訪
1. 炭酸を含む食塩重曹泉
2.金気臭のある新鮮な湯
3. うろこ状の析出物が付く
木造平屋の簡素な宿 |
千走川温泉は3回目だが湯の使い方が良くなり、また炭酸を多く含む食塩重曹泉(Na-HCO3,Cl)なので析出物が床に多く付着し行くたびに風格を増している。三角屋根の平屋建築の宿で小さな宿である。
褐色の湯とうろこ状の析出物の床 |
39.2度の食塩重曹泉で総計5416mgと濃厚な源泉である。鉄Fe 3.5mg含有し赤褐色に濁り、渋味+塩味+鉄味+炭酸味が混在した複雑な味覚になっている。この中でも炭酸味が一番際立っている。新鮮な湯である。匂いは金気臭である。
析出物の付き方がきれいである |
成分は重曹泉がメインに少量の塩分と794mgの遊離炭酸(炭酸ガス)である。露天風呂は析出物が少ないが、内湯はきれいな細かいうろこ状の析出物で埋まり素晴らしい。好きな泉質の湯なので近くに来たら必ず寄ってしまう温泉である。
四角いコンクリートの露天風呂 |
4 島牧漁り火温泉 再訪
1. 褐色の塩甘味、炭酸金気臭の湯
2.海の展望が良い露天風呂
3. 等調性の食塩重曹泉
新しい共同湯の外観 |
島牧漁り火温泉は一時休業していたが、見事に復活し営業されている。記憶よりも良い湯で掛け流しの湯が床一面に流れ波紋になっているのを見て評価が上がった。そして絶景の露天風呂はちょうど夕刻で夕日が美しく良い記憶になった。
赤く染まった床に掛け流しの湯が溢れる |
ここも赤湯系で茶褐色に濁った湯が使われていた。65度の食塩重曹泉(Na-HCO3,Cl)で炭酸の含有量は256mgとちはせ川温泉よりもずっと少ない。また高温のために浴槽ではほとんど残ることが出来ない。
海の眺めが良い掛け流しの露天風呂 |
しかし鉄Fe 1.5mgが良く出ていて色に個性がある湯になっている。茶褐色、塩甘味、炭酸金気臭と記録した。炭酸は匂いに少し残っていた。総計7438mgと等調性に近い含有量でNa 2217 HCO3 2928 Cl 1502という配分である。重曹の多い褐色の湯は好きな部類でこちらもちはせ川同様、また寄ってしまった。
湯の色と海の色の対比が良い |
波打ち際が美しい景観 |
※この記事に書かれている情報は2005年9月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
*道南特集*