5 八九郎 旧共同湯、現在は野湯
1. 源泉湧出口の横にある浴槽
2. 大量の掛け流しで新鮮な湯
3. 浴槽には析出物が付き風格がある。
激しい掛け流しの小さな浴槽 |
八九郎温泉は以前と変わりなく存在していた。昔のテントドームの骨組みだけなくなり、露天風呂に大量の温泉が掛け流されていた。湯量的にはここが一番多いであろう。炭酸分は抜けることなく強烈な体感清涼感とともに存在している。湯温は38度であるが、体感上かなり刺激を受ける。
陶器のような析出物で覆われている |
ここでの撮影で5年ぶりくらいにのぼせてしまった。ノックアウトである。奥奥八九郎とほぼ同系の温泉であろう。新鮮なため透明で浴槽は析出物で褐色の色になっている。すぐ横にも少量ながら未利用の源泉が垂れ流しになっている。素晴らしい自然である。味覚も炭酸味が際立ちエグ味が残る炭酸の多い源泉特有のものだ。匂いは土類臭は少なく炭酸刺激臭が勝っている。
6 荻平温泉 野湯
1. 道端の斜面に自然湧出している
2. 草を踏み分け発見した。
3. 滝のような流れになっており、浴びた
草の斜面に源泉湧出場所発見 |
八九郎集落には5軒の家があるが、そのうち八九郎温泉に一番近い家の方もこの萩平温泉のことを知らなかった。その方は時間があったらしく、どれどれ私も行くということになって、軽トラで農免道路を案内してくれた。しかし湯の存在は知らず、私が草の中から発見した。
流れに座って浴びてみた |
斜面の途中から湧出しており、川まで1mほどの小滝となって落下している。周囲の草を薙ぎ倒し、広場にすると適当な広さの源泉湧出地になった。湯は28度ほどのヌル湯で赤い析出物を周囲に付着して流れている。柔らかいもので関東ロームの土のような析出物である。手を着くとまっ茶色の泥のように流れ去る。野湯の醍醐味であった。炭酸分は八九郎よりも少なく味覚にもあまり出ていなかった。しかし同系の温泉成分であろう。透明茶褐色析出物多し、炭酸エグ味、金気臭+炭酸刺激臭である。
※この記事に書かれている情報は2005年8月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
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