白濁した硫黄泉の露天風呂 |
この2つの穴湯と地蔵湯は弱い酸味の弱酸性泉であり、その他の宿ほとんども同系の温泉であるが、この温泉地の不思議さはいくつかの別の泉質もあり、バリエーションがある。弱く金気分を含有し薄緑色になっている黒川荘やうしづ温泉から、かなりの鉄分を含んでいるこうの湯や下鶴荘などの赤褐色系の温泉もあれば、硫黄分を含有し白濁する温泉もあり、一温泉地としては含蓄のある温泉分布を示している。
まだ透明の時の露天風呂 |
硫黄泉は耕きちの湯と美里旅館である。ともに白濁し高貴な硫黄臭がする良い源泉を所有している。以前美里旅館に入浴し驚くべき白濁であったので、美しい色の温泉としてCSテレビで紹介した。
美しく白濁した美里旅館の露天風呂 |
九州で3箇所というので青色のいちのいで温泉と赤色の極楽温泉とこの美里旅館の3箇所で60分一枠の放映となる。今回の美里旅館に行ってみると、朝9時の段階では透明、たまご味、硫黄臭の湯で白濁していない。ご主人の話だといつ白濁するか自然現象なのではっきりしないとのことである。ちょっと「冷や汗もの」であったが、この日はここの撮影のみであるので、夜の熊本空港発までに白濁すればよいと思った。
白濁は透明度30センチくらいか? |
源泉湯口でははっきりとした硫黄臭があり、飲むと硫黄の苦味とたまご味があるので心配は少なかった。そしてやっと16時頃に薄白濁しはじめ、17時の黄昏前にやっと白濁した。それも女湯露天風呂のみである。その他の浴槽はまだ薄白濁であった。今回の九州行きは野湯のロケも兼ねており、そちらは鍋山の湯、霧島目の湯、山の湯露天風呂の3箇所である。目の湯が珍しく適温で、山の湯が激熱で入れなかったとのことである。
※この記事に書かれている情報は2005年3月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
*別府特集*