上にある、ややヌル湯の浴槽 |
中央の浴槽が一番良く泥の足元から湯がもりもりと湧き出し、また上からの湯の流入もある。ここの立地条件が素晴らしい。背後に源泉湧出の噴気と黄色くなった崖の景観がある。また横にはなだらかな扇山の斜面が見え、前には海と別府の街の展望が良い。湯は鍋山の湯と同じく弱い酸性の単純硫黄泉と思われる。しかし黒い泥湯の存在感があり楽しめる野湯であろう。
モデルさんと泥パックをした |
泥は沈殿しているが掻き混ぜると濃厚な黒色になりさらに足元から掻き出すと泥湯パックが出来る。貴重な体験であろう。今回同行したモデルさんは乗りが良く泥を塗りあって楽しんだ。全国に数少なく存在する天然の泥湯は、歴史とともに少なくなっており、今後開発が進めば進むほど無くなって行く宿命にある温泉形態である。貴重な泥湯を大切に守りたいものである。
2 鶴の湯
1白濁する前の新鮮な硫黄泉 肌に漂白作用がある。
2湯量豊富で湯の川になっている。
3乾燥した期間は枯れることがある。
湧出したての透明感のある新鮮な硫黄泉 |
別府に行く前の情報では、鶴の湯は枯れているとのことであったが、鍋山に行く道から見ると良く湧出しているのが分かったので行くこととした。熱い湯がどんどん湧出し、川となって流れ去っているほど湧出量がある。なんとも素晴らしい状況であった。
下の浴槽では熟成され、やや白濁する |
湯は湧出量が少ないと白濁するが今回は新鮮すぎて透明であった。浴槽は上下に2つに別れているが源泉に近い方は45度くらいのかなりの高温であった。湯量豊富に湧出し、まだ透明なままであるが硫黄臭が強く良い湯であるのがわかる。
鶴の湯の全景 |
下の浴槽で42~3度になっておりやや熱めの浴槽である。こちらはやや熟成され弱い白濁になっている。思ったより酸性度があり、鍋山の湯より酸味がある。硫黄臭は甘い香りで焦げ硫黄臭ではない。薄白濁、酸味、甘い硫黄臭と観察した。鍋山の湯よりも硫黄分は多いであろう。酸性硫黄泉と思われた。硫黄泉は美人の湯と称されている温泉地もあるが、これは肌の漂白作用があるようである。
硫黄臭の強い良い泉質 |
※この記事に書かれている情報は2005年3月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
*別府特集*