温泉/北海道の温泉

北海道の名湯、秘湯1 日高地方編

北海道の襟裳岬の西側の日高地方の温泉廻り。野湯や名湯もあります。鶴の湯温泉、鵡川温泉、新冠温泉、静内温泉のレポート

執筆者:郡司 勇


北海道の名湯、秘湯 日高地方編



北海道の襟裳岬の西側の日高地方から道央の大雪山周辺の温泉を廻り、帯広近くの十勝平野の温泉を廻りました。野湯や名湯もあります。まず日高地方の温泉施設からスタート。

 

 1 鶴の湯 (再訪)14.3度のS-Na-Cl,HCO3 黒湯 微硫黄臭 つるつる 



鶴の湯1
鶴の湯は木造の瀟洒な玄関









千歳空港から近い鶴の湯温泉は、かなり以前に訪問して黒い湯であったことは記憶にあるが、硫黄臭の確認がしたくて再訪した。ハス池に面した1軒宿で、木造の小さな宿である。

鶴の湯2
黒褐色の内湯









14.3度の含硫黄重曹食塩泉(S―Na-Cl,HCO3)で総計2830mgの温泉であった。近くの信田温泉や松原温泉などと同じく黒湯であった。硫黄分はHSの18mgおよびH2S 1.3mgで総硫黄19.3mgという立派なものであるが、循環加熱で弱まっていた。しかし浴室に入ったときに浴室全体から感じる硫黄臭がわかった。

鶴の湯3
光が当たると美しい色だ











湯は弱くオーバーフローしているが基本的には循環である。黒褐色(コーラ色、透明度50センチ)、少塩薬味、微硫黄臭と記録した。また湯の感触が良く、つるつるは「やや強し」であった。


 

2鵡川温泉 四季の湯 22550mgの強食塩泉 塩分濃いが循環  



道の駅の中に造られた立派な温泉センター施設。シルバーの現代的な建築の温泉である。

鵡川1
現代的な建築の鵡川温泉










湯は総計22550mgの強食塩泉で32.7度のものである。大きな内湯と露天風呂があり温泉が入れられている。綺麗な黄色透明、強い塩味、少臭素臭であった。

鵡川2
掛け流しに近い新鮮な露天風呂










色が美しいのと濃い塩味、弱いながら臭素臭があり温泉の存在感は強い。しかし基本的に循環で弱くオーバーフローを採っていると思われる。個性の強い暖まりの湯なので、源泉掛け流し浴槽を1つ造っていただけるとたいへん良いと感じた。臭素(Br)は58.7mgと沃素(I)17.1mgなどの成分がより発揮されると思われる。

鵡川3
内湯は美しい色の温泉










次に続く
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます