関東近郊の温泉めぐり3、東京・神奈川編
神奈川県の温泉と東京の温泉を廻りました。みな循環加熱の施設ですが、湯の使い方と新湯供給量の違いから温泉の個性が発揮されている良い施設と、逆に湯の良さを減殺してしまっている温泉とがある。なるべくうまく湯を使ってほしい。
1 伊勢原温泉 鳥松園(再訪) 露天風呂オーバーフロー循環、内湯は完全循環
和風の瀟洒な玄関外観 |
冬のバイクは寒風の中100キロオーバーで走るのであるから辛いものであるが、TMAXなる500ccのスクーターは快適に距離を稼ぐ、成田温泉はドカッティで行ったが寒かった。TMAXはほとんど風が当たらず後ろから吹き込んでくるのが寒い程度で、快適である。東名高速を飛ばして伊勢原温泉に再訪した。
民芸調のエントランス |
記憶に残っているのはPH10.5という数値と民芸調の入り口で、湯の感触が記憶から抜けてしまったので再訪した。しかし源泉やぐらもあり元湯ということなので行ってみた。
内湯1の浴槽 |
湯は26.1度の単純泉で総計469mgという薄いものである。特にCO3が多いわけではなくつるつるもない、これが記憶が薄い原因であろう、なにか特記する成分、または感触があればなにか一つは記憶に残っているものだ。透明、無味、無臭で内湯循環、露天風呂ほとんど循環という満足の行かない使い方であった。
露天風の岩風呂 |
2鶴巻温泉 弘法の里湯(温泉地再訪) 完全循環
温泉の使い方が満足行かない温泉の一つである。源泉はカルシウムナトリウム食塩泉で総計6104mgの良いものであるが、完全循環のカルキ臭強しである。源泉は素晴らしいものと推測する。
奇麗な黄色い建築 |
塩の濃さよりもカルシウムのエグ味、苦味が勝っている。伊豆山などよりも塩が少なくカルシウムが多い分、個性的な源泉であり、このエグ味は特異である。しかしこのような形でしか使えない施設の見識にがっかりするし、ほとんどが施設代であろうが、1000円をどぶに捨てたような気持ちになったのは珍しい。光熱費をケチらずに加熱掛け流しの小さい浴槽を造るべきだ。
桧枠の内湯 |
というのも源泉のよさと浴槽のギャップが激しいほど、良い湯の存在が残念であり、以上のように思うわけである。松田氏やその他の方が嘆き、厳しく書くのもこのような施設を指しているのであろう。良い源泉だけに、温泉に入って不満足感がふつふつと涌いてくる施設と言うのも逆の意味で存在感がある。
次に続く