岐阜の小さな温泉と白骨温泉
岐阜県の山奥の秘湯2箇所、秋神温泉とくるみ温泉のレポートと白骨温泉の老舗「湯元斉藤旅館」に宿泊してゆっくりと観察した。白濁の重曹を含む硫黄臭である。
1 秋神温泉
瀟洒な山の1軒宿、12.5度の炭酸鉄鉱泉 Fe 21.2 CO2 11.5 赤褐色濁り、無味、微金気臭 色のみ個性を発揮、味覚、匂いは少ない。加熱掛け流しに近いオーバーフロー
瀟洒な木造の外観 |
ポツリと未湯になっている秋神温泉に行った。冬に周囲の森林に水を撒き、数ヘクタールにも及ぶ氷柱の森を造るのが有名な温泉である。木造の2階建ての宿で瀟洒なエントランスである。
真っ赤な湯の内湯浴槽 |
湯は12.5度の土類炭酸鉄泉でFeが21.3mg含有されている。その他の成分は少ない。純な鉄泉である。赤い色以外の個性はほとんどない純水のようなものである。味覚や匂いも少なく炭酸鉄鉱泉の典型である。加熱循環をしているがオーバーフローを多く採り、ほぼ加熱掛け流しに近い状態になっていた
オーバーフローの川沿い浴室 |
赤褐色濁り、微渋味、弱い金気臭と記録した。冬は気温が低いためにシャボン玉が一瞬のうちに凍り割れると光り輝く粉になって美しいとのことである。夏でも前の清流が美しくなかなか良い環境であると思った。
2 くるみ温泉
キャンプ場併設の温泉宿、岩風呂に透明、無味、無臭が循環
個性無し
木造の立派な外観 |
秋神温泉のすこし下流にある温泉。キャンプ場が併設された温泉で、宿は小さな2階建てである。岩風呂の内湯のみで循環である。透明、無味、無臭で個性はない。分析表の掲示が無く、宿の人に聞くと炭酸泉とのことである。
循環の内湯 |
次に続く