温泉/関西の温泉

蓬莱湯、あま湯ハウス、つかしん温泉、宝乃湯温泉 兵庫の掛け流しの新温泉、銭湯

兵庫県の新しい温泉センターは各自に源泉を湧出させて使っています。赤く濃い食塩泉や硫黄臭のあるアルカリ性単純泉の銭湯など良い湯がたくさん出来ました。

執筆者:郡司 勇



兵庫の掛け流しの新温泉、温泉センターや銭湯



兵庫県の新しい温泉センターは各自に源泉を湧出させて使っています。赤く濃い食塩泉や硫黄臭のあるアルカリ性単純泉の銭湯など良い湯がたくさん出来ました。

 

1 蓬莱湯 掛け流し 気に入った  
  



蓬莱1
街中の銭湯の外観









尼崎の市内にある銭湯の温泉。近くに戎湯があり良かったが、こちらも同系の温泉で41.8度の弱アルカリ性単純泉である。しかし阪神の銭湯温泉は独自源泉を単独で使っているため湯量豊富である。ここも加熱なしの掛け流しで使われていた。新鮮な湯の持つ個性が発揮されていて気にいった。

蓬莱2
源泉掛け流しの良い湯









四角い浴槽が1つだけの浴槽で、中で2つに分かれているが湯口は1つで同じ湯である。浴槽内部でごみ取りの循環だけしているとのことである。総計522mgのアルカリ性単純泉で淡い緑色透明の色で少甘味がある。硫化水素イオン(HS)を0.2mg含有し湯口は淡い硫黄臭があった。清澄な湯ながら個性のはっきりわかる温泉で戎湯と同じく好感した。

 

2千竜の湯温泉 
あま湯ハウス 循環 赤い強食塩泉  
  



あまゆ1
現代的な外観









尼崎駅前にあるこの温泉は、有馬温泉から宝塚に続く強食塩泉の湯脈の温泉である。大きな温泉センターでエントランスに見せ湯があり、源泉が少量流れている。53.8度の強食塩泉で総計約22グラムのものである。毎分379リットルも湧出している。

あまゆ2
赤い湯の露天風呂









温泉を使っている浴槽は露天風呂の1ヶ所と内湯1ヶ所で、その他は白湯である。最近このように温泉を分けて使うような施設が多く見られ良い展開だなあと思う。マル秘湯の本の中や、各種のホームページ、雑誌などで小さくても良いので源泉浴槽を造ってほしいと書き続けてきたが、嬉しいことである。

あまゆ3
源泉湯口は析出物が多い








湯は赤褐色に濁り(30センチ)塩甘味、少カルキ+少臭素臭と観察した。露天風呂は湯口にびっしりと茶色の析出物が付着し陶器のようにコーティングされていて壮観である。ここばかり撮影した。しかし溢れ湯がなく循環だと観察した。内湯は浴槽の縁から溢れているが完全に仕切られているので回収されているように感じる。要するに循環である。

あまゆ4
内湯も赤い湯になっている








湯量豊富なのであるから掛け流しにしてほしいところだが、下水料金やいろいろの規制で循環にしたのであろう。残念なことである。しかし強食塩泉の強い個性は当然充分にあり、新鮮さだけがやや不足していると感じた。

次に続く
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