別府の極上湯
大分市内の「舞子浜温泉」と別府市内の極上湯に行く。別府では「野上本館」と新規に出来た「鬼石の湯」や新装なった明礬温泉「照湯」小倉温泉 「粋房おぐら」に行く
1 舞子浜温泉
約10グラムの重曹食塩泉 つるつるあり、掛け流し
|
赤い柱の外観 |
大分市内にはたくさんの温泉が湧出しており、王子、神宮寺、熱海、大津、キャセイホテルなどの個性派温泉は既遊であるが、各地に点在しているそのほかの温泉センターや入浴施設が課題として残っている。今回一網打尽にしようと地図にプロットしてきたが各地でひっかかり時間を経過してこの舞子浜温泉しか行けなかった。
|
食塩泉の内湯 |
外観は一般的な日帰り温泉施設である。44.5度。総計10gほどの重曹食塩泉(Na―Cl,HCO3泉)である。大きな内湯と円形の小浴槽がある。透明微緑色、塩甘味、無臭と記録した。弱いがつるつるがあり、存在感を高めていた。湯は循環をしている風でもないが足されてもいない。どのようにして温度を保っているのか不思議であったが、帰りにご主人の話で判明した。時折り新湯を足す方式とのことであった。掛け流しであると明言されていて、大分ではほかに「いかりやま」「森町ドリーム」「クリスタル」も掛け流しであると教えてくれた。次回の楽しみとしたい。
2 別府温泉 野上本館 泊(再訪)光寿泉
モザイクタイルの素敵な貸切露天風呂。
|
和風の外観 |
竹瓦温泉のすぐ裏にある野上本館に宿泊した。清澄な重曹泉で透明、無味、無臭である。宿の前に離れの形式で貸し切り半露天風呂が2ヶ所できた。瀟洒なモザイクタイルで造り込まれた浴室で光寿泉と命名されている。もう一つは桧風呂である。
|
美しいモザイクタイル貼り |
弱く掛け流しで利用され良い。源泉温度が高いので少量の掛け流しであるが、それでも入浴者がいないと激熱になってしまう。さすがに大温熱地帯の別府の真ん中である。浴室の雰囲気が良くレトロなイメージもあり好感した。
|
凝ったモザイクタイル |
野上本館 (再訪)内湯
別府一の析出物は健在。床にも溜めているとのこと
|
析出物の付いた湯口 |
野上本館の内湯は壁に源泉を流して析出物を付着させたものが圧巻である。以前は綺麗に除去することに気を付けていたが、最近は掛け流しによる析出物は良いものだと思い、床にも析出させるままにしているとのことである。しかし浴槽はよく清掃され綺麗なままである。こちらの湯のほうが貸し切り露天風呂よりも個性を感じ、透明、重曹味、無臭と記録した。今後、休止しているもう一つの源泉を使い風呂を造る予定であるとのこと。この源泉は竹瓦や楠のように浅い地点から湧出しているので金気のある赤っぽい湯であるとのこと。今後は個性のある湯が好評になると思われるので良い選択であると思われる。
3 鉄輪温泉 鬼石の湯
鉄輪特有の酸味のある食塩泉、含明礬食塩泉か?
内湯、2階露天風呂は加水 1階露天風呂のみ良い
|
鬼石坊主地獄 |
別府の凄い点は鉄輪の湯けむりでしょうが、「湯けむり」は草津温泉や岳の湯温泉などにもあり、ほかにまったく皆無ではないのに比べ、海地獄からはじまり血の池地獄までの壮大な地獄群は日本でもこの別府が唯一である。個人的にはかまど地獄が好きであの小さな範囲にいろいろな色付きの温泉が湧出しているのが驚異である。
|
泥湯の露天風呂のよう |
また海地獄の青や白池地獄の白、血の池地獄の赤も美しいが、本坊主地獄の黒い泥も壮観である。最近海地獄のとなりに鬼石坊主地獄と言う地獄も整備され、新規オープンし観光スポットとなっている。本坊主地獄と同じく泥湯の中から噴気がでているので粘着力のある泥が丸く迫り上がる。泥の色が黒い本坊主地獄とは違い、鬼石坊主地獄は白っぽい泥である。4箇所の白や薄い黄色、灰色の泥の沼があってそれぞれ数か所で坊主の頭のような丸い噴出がみえるのが面白い。ここに入浴できたら激しい濃厚さで別府保養ランドの泥田以上の泥濘状態で入浴感触抜群であろうと思い見学した。
|
瀟洒なエントランス |
鬼石の湯はこの坊主地獄の上にあり、庭園のように綺麗に植樹され整備された美しい庭の奥にある。アプローチは緑の中を登って行く感じで草深くなっている。建築も瀟洒な木造の現代建築でシンプルでスマートな数奇屋風造りである。木枠の内湯と庭園を背景にした露天風呂と2階展望風呂の3箇所に浴槽がある。
|
木枠の内湯 |
湯は鉄輪独特の酸味のある食塩泉で、匂いが噴気の香りがするものである。1階の露天風呂が一番良く、あとは少加水されていて味覚,匂いともに弱くなっている。露天風呂の源泉はひょうたん温泉や風月ハモンドなどでも見られる酸味のある食塩泉で貴重である。
|
2階の半露天風呂 |
|
石組の露天風呂 |