温泉/甲信越の温泉

大川、不動、滝の脇、矢首尾、仏ヶ峰、戸狩温泉 飯山北麓の鉱泉群(2ページ目)

長野県の飯山市から新潟県の新井市に越える山の中に、いくつかの鉱泉があり簡素な造りで秘湯の趣がある。それらを廻った。大川温泉、不動の湯、滝の脇鉱泉、矢首尾温泉、仏ヶ峰温泉、戸狩温泉のレポート

執筆者:郡司 勇



4 矢首尾温泉 長沢茶屋   はっきりとした重曹食塩泉 循環




矢首尾1
そばやをやっている


 

国道292号線沿いの新潟県に入ってすぐにある温泉。そば屋の2階に温泉がある。循環加熱であるが、源泉はしっかりとした重曹食塩泉と思われ、分析表はなかったが総計5グラム前後であろう。薄黄色透明、塩甘味、少金気臭で温泉の存在感はある。掛け流しにしたら良いであろう。




矢首尾2
薄い黄色の内湯











5 仏ヶ峰鉱泉(寸分道温泉) 深山の里  源泉  浴槽加熱 
  源泉たまご味あり  






仏ヶ峰1
民家のような外観





国道292号線の一本北側の沢に平丸という集落があり、山路会館という温泉が地図に明記されているが、近くの酒屋で聞いたところ廃業したようである。この平丸から林道が寸分道まで伸びており、細い急坂を登り尾根を越えると寸分道集落である。その中の民家のような小さな施設が深山の里である。




仏ヶ峰2
綺麗な湯の内湯





アプローチが凄い道であったのではるばる深い山奥に来た気持ちになった。浴室は一つのみで男女交代で利用する。単純硫黄泉で透明、無味、無臭であるが源泉はたまご味がやや濃い目に残っていた。特記する点は循環加熱でもつるつるの感触がよく残っていて良い入浴感であった。これぞ秘湯というべき温泉であった。








6 戸狩温泉 暁の湯 再訪   オ-バーフロー多し 
  モール系   




戸狩1
暁の湯外観




戸狩温泉の暁の湯は以前訪問して良い記憶が残っているので再訪した。戸狩スキー場の下にある共同湯風の簡素な施設であるが、大きな内湯と露天風呂もある。総計324.9mgのアルカリ性単純泉であるがモール系なのか存在感が大きい。41.4度の湯が毎分419リットルも湧出している。



戸狩2
モール系の内湯




内湯が良く木の小屋組が現しになった空間で加熱のための循環はしているが、多めのオ-バーフローで半掛け流しといっても良いであろう。露天風呂は循環である。薄褐色、少苦味、モール系の鉱物臭ありと記録した。総合的に良い湯で気に入った。




戸狩3
岩組の露天風呂







※この記事に書かれている情報は2004年5月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


*長野特集*
  • 信州、北陸アビルマン紀行1
  • 戸倉、子安、奥山田、五色温泉。信州、甲州名湯巡り4
  • 別所、田沢、戸倉上山田。信州、甲州名湯巡り3
  • 北志賀の温泉。長野の湯2 
  • 渋、湯田中周辺。長野の湯1 
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