飯山北麓の鉱泉群
長野県の飯山市から新潟県の新井市に越える山の中に、いくつかの鉱泉があり簡素な造りで秘湯の趣がある。それらを廻った。
1 大川温泉 希望の湯 ボロ仮設 少オーバーフロー
トタンの外観 |
飯山から新潟県境の山に湧く鉱泉群を廻った。大川温泉希望(のぞみ)の湯は国道292号線より大川地区に入ったところにある。小さな10軒ほどの集落で天井の高い造りの木造トタン造りの簡素な外観である。
カラフルな内湯 |
3キロ上流より引き湯である。10度ほどの単純硫黄鉱泉であるがほとんど個性は感じられなかった。透明、少苦味、無臭と記録した。冷たいまま少量が流れ放しになっている。夕方からの加熱でまだ冷たかったが入浴した。地元専用のような造りと簡素な造りで+10点とした。
2不動の湯 露天風呂のみ、仮設風、循環
庇が両側にある外観 |
大川温泉からトンネルを抜け、尾根を越した裏側にある温泉。露天風呂のみの施設で竹を並べた仕切りと周囲の目隠しは仮設風である。入り口に布袋の石像が置いてある。
竹垣の露天風呂 |
分析表によると10.3度の単純硫黄鉱泉でHS 1.57mg H2S 2.24mgのものである。総計は610mgである。しかし加熱循環で硫黄分が飛んでしまい、個性はほとんどなかった。透明、無味、無臭の循環であった。
3 滝野脇温泉 金平の湯 ボロ仮設
バラック風の外観 |
信越県境近くの滝野脇集落にある温泉施設。トタンの外壁の仮設風簡素な造りの風情が絶品である。内部はタイル浴槽ではあるが周囲が透明波板(グラスライト)とトタン仕切りで仮設風情がバラック風で印象に残った。国道より山に分岐した滝野脇集落にはそば屋の名店があるらしく車がたくさん止まっていた。
白タイルの内湯 |
湯は冷泉を天然ガスで沸かしているとのことである。透明、少甘味、無臭であるがややつるつるの湯である。源泉をちょろちょろと足しているが基本的に循環で加湯加熱である。硫黄の感触は無かった。