建築が素晴らしい、ここの白眉は木造4階の斎月楼である。昨年大広間とともに文化財に指定された。なお湯田中よろずやの松籟荘もこの度指定されたそうだ。予約時に斎月楼を指定していたのと、建築についていろいろと聞いたのが良かったのか?この宿一番の4階の角部屋で長生閣という格天井の素晴らしい部屋になった。
廊下の意匠 |
食事処の意匠 |
浴室は鎌倉風呂が豪壮な造りで修善寺の新井旅館の天平風呂や湯田中のよろずやの桃山風呂と並んで寺院風の太い柱と太い格子の天井や小屋組が立派な建築であった。
舟の貸切風呂 |
また浪漫風呂はステンドグラスのはまったアーチ窓が本格的で立派な洋風浴室であった。湯河原天野屋や塔ノ沢環翠楼の大浴場を連想した。
浪漫風呂の風情 |
斎月楼の内装は素晴らしく、各部屋の入り口や廊下が特に意匠の凝った造りである。唐傘の天井や絵や幾何学模様の欄間、建具などの造りがこれでもかと言うほどに積層してる。日本の木造建築のバロック様式とも言えるであろう。繊細な造りなので保全、維持がたいへんであると思われた。
洞窟風呂 |
意匠の凝った浪漫風呂 |