天山露天風呂 

日帰り温泉の老舗、天山野天風呂
記憶が薄くなってしまったが、天山に一番最初に行ったときには20年近くまえであったと思う。仮設風、葦簾張りの簡素な施設であったように思う、今の大湯部分のみであった記憶である。

その5.6年後に現在の施設が完成して大人気になった。いつも車の列が並び、混雑していた。そんな頃から既に10年以上経過した。そのころは温泉の使い方や、源泉の分析表などを深く観察していなかったので、今回久しぶりに再訪した。2本の源泉があり、一つは総計1377mgの弱食塩泉、67.3度。毎分258リットルの湧出で主力になっているものである。

五本の源泉の混合である。もう一本が総計206mgの単純泉で43.8度、毎分80リットルのものである。食塩泉は露天風呂の大湯と漆塗りの内湯で使われており、透明ながらわずかに白濁し、エグ味のようにも感じる微塩味、仄かな湯の香りがある。

繊細ながら良い湯である。熱い湯なのでゆっくりと掛け流しにしているだけの簡単な使い方であった。単純泉のほうは2段になった露天風呂の岩風呂に、時折急に大量にオーバーフローさせる使い方である。透明、無味、無臭で個性のない湯である。弱食塩泉のほうがなかなか良い湯で好感した。


一休露天風呂 


一休露天風呂 
数年前に出来た天山の付属施設。いつもこちらも寄ろうとは思っていたが、出来てから始めて訪問した。休日は共通券が使えずにこちらでも1000円払うようだが、めったに来ないので入浴してみた。

寺院のような太い柱と小屋組の立派な木造で、高い天井で良い造りである。ここは浴室しかないという潔い造りである。大きな露天風呂が3ヶ所のみであった。脱衣室も浴槽の周囲にある。うち一つは屋根が掛かり半露天風呂になり、桧の浴槽で清々としている。掛け流しであると思われる。

石造りの庭園風露天風呂と展望露天風呂の2つも良い造りで落ち着くものであった。単純泉がオーバーフロー循環されていた。湯は天山の大湯にはかなわないが、施設が非常に良い高級感を出しており、高級宿の風呂に匹敵している。それが1000円で味わえると思えば浴室のみの金額でも納得行くことができた。湯は透明、無味、無臭の個性のない源泉のほうで、ただそれだけが残念である。
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