会津東山温泉の文化財第1号の宿、向滝と足元湧出源泉のある新滝旅館



会津若松近郊にある東山温泉は古くからの名湯で温泉街が情緒ある風情を醸し出している。その中でも圧巻なのは国指定文化財第1号の建築を誇る「向滝」であろう。堂々とした玄関と、繊細な造りの客室は感動的である。また洋風ホテルに改築された「新滝」は老舗で地下の千年風呂が足元自噴源泉の浴槽で素晴らしい。



 

 1 東山温泉 向滝


1.楽しみにしていた温泉。社長さんと以前メールのやりとりをしていたので
 入浴を受けていただいた
2. きつね湯とさる湯の内湯があり綺麗な源泉掛け流し
3..透明、無味、無臭であるが湯口は白い析出物が多量に付着
4. さるの湯は総大理石の立派な浴室
5. 建築は国指定文化財第1号


向滝1
堂々とした玄関棟の外観


東山温泉「向滝」は以前、インパクの大分県からの依頼のウェブページで、文化財の宿を特集した時に挙げさせていただいた。それ以来宿泊したいなあと思っていた宿である。


向滝2
専用の橋から見た玄関


立派な入母屋の玄関棟は風格があり東山温泉一の貫禄である。全国でも屈指の温泉宿の威容を誇っている。国指定文化財第1号を誇っており、納得する。川に沿った立地で赤い瓦屋根の連棟が続き裏山の緑を背景に壮観である。


向滝3
池を配した中庭に階段状に部屋が建てられている


磨かれた廊下を進むと半地下になったきつね湯があり、奥にさるの湯がある。修善寺の新井旅館のように中庭に池を囲み斜面の庭を配している。


向滝4
シンプルだが風格のあるきつね湯


きつね湯はタイル貼りの四角い内湯で簡素である。湯口には白い析出物が多量に付着している。四万温泉などでも積善館ややまぐち館で見られる白く硬いものである。芒硝泉特有の析出物である。


向滝5
白い析出物の付いた湯口


分析表では含食塩石膏泉54度の独自源泉と食塩石膏芒硝泉45.8度の組合共同泉の掲示があった。ともに1800から1900mgの薄いもので清澄な個性少ない湯である。透明、無味、無臭または微塩エグ味を感じる時もある。


向滝6
立派な大理石造りのさるの湯


さるの湯は大理石の浴槽で大理石の蛇紋の壁に大理石のレリーフが飾られた立派な造りであった。共に源泉口から温泉を入れているだけの簡素な方式で掛け流しである。ほかに3箇所の家族風呂がありきつね湯と同じタイル張りの四角い浴槽である。川を渡ってアプローチするが川向こうからの建築の眺めが一番素敵である。


向滝7
ここも白い析出物が付いている


次は足元湧出温泉の新滝旅館