温泉/関東の温泉

奥多摩と秩父周辺の温泉 秩父と奥多摩の温泉1(3ページ目)

東京の近郊の温泉は以前制覇したので再訪が多いが、新発見もあり充実した温泉巡りとなった。奥多摩から始まり秩父、甲州へと廻るレポートの第1回

執筆者:郡司 勇

※ 大滝村源泉 スタンド  (再訪) 

 飲泉のみ   総計5347のしっかりした食塩泉 
比較的個性は少ないがしっかりした塩味の中に弱い苦味がある。以前入浴した、隣りの入浴施設は老人福祉施設になり、温泉センターは別に新築されていた。


8 川浦温泉  山県館   (3回目)
「掛け流しの大湯量混浴露天風呂」
 
1240リットルの掛け流しはすごい  個性は少ないが新鮮でよい
 露天風呂だけでなく内湯も床が見えないほどに掛け流しされている。
  
西沢渓谷の下流から塩山、山梨市までは温泉が豊富に湧出し、個所数も多く温泉郷となっている。
天科温泉、川浦温泉、三富温泉、一の橋温泉の4つが三富村に集中している。さらに牧の湯温泉、はやぶさ温泉、笛吹川温泉と続き、ヌル湯の名湯岩下温泉、正徳寺温泉などへと続いている。

秩父山地のほぼ中央を貫通する雁坂トンネルが開通し秩父と連絡した。秩父から甲州に行くには中津川林道を遡上し、長野県の高原村である川上村を抜け、大弛峠を抜ける林道走破の名ルートであったがこのトンネルであっけなく秩父と甲州が連絡している。

この川浦温泉は湯量豊富な源泉で毎分718リットルと530リットルの2本より39.6度と41.2度の温泉が湧出しており素晴らしい温泉である。川沿いにある有名な露天風呂は混浴で驚くべき湯量が使われている。そのため適温の40度前後の湯温になり快適である。

芒硝系の単純泉で総計が300mg弱である。芒硝泉特有の個性のなさで感触としては白湯に近いが、極めて新鮮なので微量の硫黄臭が感知できた。透明、無味、微々硫黄臭と記録した。

この露天風呂だけでなく内湯も掛け流し多量で洗い場の床が現れることなく一面に流れ去っている光景をみると温泉本来のパワーを感じる。泉質以上の評価を与えなくてはならない気持ちに自然となってくる。温泉が自然の妙であり、貴重な贈り物であることが人間の気持ちの奥に潜んでいて、このような感謝の気持ちになるような気がする。

東山梨郡三冨村川浦   0553-39-2111

9 はやぶさ温泉 (再訪)
 ここも掛け流し HS 0.3がよく残る 透明、少たまご味、無臭

笛吹川を挟んで名刹「恵林寺」と対岸の位置にある温泉。この周辺も温泉が豊富で、つるつるの塩山温泉や風雅な宿の笛吹川温泉など好きな温泉がある。はやぶさ温泉は日帰り専用の温泉で42.3度のアルカリ性単純泉が豊富に湧出し、掛け流しで使われている。

毎分498リットルの湧出で内湯は鯉の口から多量の温泉が出ている。大石を使った豪快な露天風呂は風情が良いが掛け流し量が少なくややヌル湯になっている。驚くべきことにHS(硫化水素イオン)が0.3mgの含有量ながら、この多量の掛け流しで非常に新鮮なのでよく残り単純硫黄泉の感触も持っている。たいへん良い温泉である。
  
山梨郡牧丘町隼818‐1  0553-35-2611  
10時から21時    500円(入浴のみ) 1400円/一日(広間利用)
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