温泉/北海道の温泉

北海道極上湯3

北海道極上湯の3は積丹から小樽方面に戻ります。圧巻のニセコをすぎ消化試合的な温泉巡りとなりました。

執筆者:郡司 勇


10 チニカ山荘   秘湯 
 今成さんと私が決勝で戦っている写真あり(^^ゞ
野湯では国内の第一人者896さんの報告で知った温泉。地図には載っているがここが温泉であるとは思わなかった。約2キロのオフロードの末にたどり着くヒュッテ風の宿。この地に存在するのが不思議だというほど辺鄙な立地である。赤と白に塗られた派手な外観の山小屋のような建築で鉱泉を沸かしている。鉄鉱泉ではなくモール系の薄いものだと推測した。薄褐色、少苦味、無臭と観察した。まさに秘湯であった。今成氏はすでに訪問されており写真を数点寄贈していた

11 ふるびら白樺温泉  循環 
ふるびら町郊外にある日帰り温泉施設。62.2度の食塩泉が湧出しており総計11640mgの等張性のものである。大きな露天風呂と内湯があり、ともに強く循環している。Fe14.3で源泉は赤いと思われるが除鉄され透明である。しかし味覚は分析表とおり塩苦味である。匂いの成分は循環でなくなっていて無臭である。一望館と同系の湯と思われるが除鉄は最も残念である。ここまで北海道内で430以上の温泉施設に入ったが残念な湯の筆頭である。10月で経営が変るそうである。

12余市観光温泉   循環 
余市市内にはつるかめや余市川、はまなすなどの温泉があり少温泉地のようである。この余市観光温泉は果樹園が経営している温泉である。59.6度のNaCa-Cl,SO4泉で総計6095mgの立派なものである。湯量が足りないのか不明であるが強力に循環していた。透明、少塩苦味、無臭であった。

13赤井川温泉    弱い掛け流し 
余市より峠を越え山に入った赤井川村は北海道の隠れ里のような場所である。特に観光地もなくワインディングを抜けると未開の大地となる。赤井川温泉は古くからあるが、改築され新築の温泉センターとなった。岩を配した露天風呂と内湯がある。Na-Cl、HCO3、SO4泉で分析表は掲示されていなかったが高温泉と記載されている。熱い湯を弱く掛け流していると推測した。重曹や芒硝の感触のあるなかなかの湯で透明ながら弱く白濁し、薬味、無臭と記録した。

14キロロ温泉       赤褐色  
 山奥に突然現れるテーマパークのような大施設
赤井川村でも小樽からのアプローチは整備され、森林の中にスキー場が作られ突然大きなホテルとテーマパークのようなモールが完成した。その資本により掘削された温泉がキロロ温泉である。等張性の含鉄食塩泉で総計9435mg 68.4度という強力な源泉が湧出していた。山の中の巨大施設ながらお客は適宜入っていた。鉄が33.8+0.7mgという濃いものであるが内湯は濾過し黄金色透明になっていた。しかし露天風呂は薄赤褐色、微塩味、無臭であった。透明度は20センチほどで足元は濁って見えないほどに赤い湯となっている。残念なことに除鉄はしていないが加水していると思われ成分ほどの塩味がなかった。また循環のため鉄の金気臭も放散した後であると思われた。

15朝里川温泉(温泉地再訪)  ゆらぎの湯 
 昔入浴した円形の共同湯はなくなっていた.
朝里川温泉も北湯沢と同じく大きく変貌した温泉郷である。昔の面影はなく、大きなリゾートホテルが建っていた。武蔵亭にて聞いた日帰り専用施設はゆらぎの湯という木造のそばやのような造りの瀟洒なもので内湯のみであるが木の小屋組みと壁で落ち着いた造りである。湯は35.7度の弱食塩泉で総計2645mgというものである。透明、無味、無臭であるが弱く掛け流しされ好感した。


16小樽天然温泉  湯の花  循環
朝里川温泉の小樽よりに出来たスーパー銭湯のような大規模日帰り温泉施設。城郭のような外観で湯は含食塩芒硝泉と記載されているが分析表の掲示はない。透明、無味、カルキ臭。循環であった。
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