温泉/北海道の温泉

毛陽温泉、愛泉桂の湯、新篠津温泉、南幌温泉 道央の温泉その2

道央の温泉その1の続きです。毛陽温泉、万字温泉、愛泉桂の湯、新篠津温泉、南幌温泉などのレポート

執筆者:郡司 勇


道央の温泉その2は万字炭坑のあった沢沿いにある硫黄泉の鉱泉巡りと空知平野の強食塩泉の紹介です。

10毛陽温泉  
青白濁の源泉露天風呂(14度)が良い スパインメープルロッジ

新築の美しいホテル。温泉はつるつるする重曹泉で浴感は良い。清潔な桧の浴槽で気持ちの良い入浴を楽しめる。露天風呂をみて驚いた。源泉浴槽14度の看板があり青白濁した掛け流しの露天風呂がサウナの水風呂用に使われている。Na-HCO3、Cl泉で内湯は透明、無味、無臭の循環ながらつるつるの温泉で源泉は薄青白濁、苦味、無臭と個性がずっと出ている。太い木材のログハウスで気持ちの良い施設であった。

11万字温泉    
透明、無味、無臭 HS 12.7

万字炭坑の沢、最奥部にある鉱泉。ここから先は夕張に抜ける峠道で4月13日現在では冬季通行止めである。小さな民宿のような宿で硫黄泉の鉱泉を沸かしている。HS 12.7mgという硫黄泉で16度 総計1218の食塩硫黄泉で立派な分析表になっているが加熱循環で透明、無味、無臭になってしまっていて残念。次の総硫黄11.8の万字鉱泉よりも硫黄分が多いのだから使い方は重要である。

12万字鉱泉    
食塩硫黄泉  9.8度 温泉スタンド 良い湯

無料温泉スタンドにあるホースより垂れ流しになっている。分析表も掲示されていてH2S 2.2、HS 9.6、温度9.8度の鉱泉である。Na 411 Ca 109 Cl 742 HCO3 189の食塩硫黄泉である。透明、塩たまご味、硫黄臭のものでこの温度で硫黄の匂いがするのは特筆すべきことだと思う。垂れ流し先のコンクリート側溝は黄色く硫黄の析出物で固まり雰囲気も良い、しかし9.8度は非常に冷たく浴びるのには寒すぎる。良い湯なのでポン湯や愛泉桂の湯で利用しているのであろう。

13愛泉桂の湯  
上と同じ湯 要連絡  普通は10人前後で一万円から

   私は一人であるが申し込む。前日連絡していたが、
   先方の不都合でなぜか沸かしていなかった。
   桂の刳り貫き浴槽と雰囲気は良い 冷たくても良いと
   申し出て入る。今回は沸かしていなかったので無料でOKとなった。
この湯は硫黄分を多く含有するにもかかわらず加熱しても透明なままで新鮮味の抜けない源泉であるとのこと。翌日まれに白濁するそうだ。塩味のしっかりとしたたまご味でなかなかの良い湯である。桂の太い幹を刳りぬき浴槽にしている変わったもので無人であるため連絡が必要である。待合場所はバーベキューのできるコンロが5.6個置いてあり、ビールの入った冷蔵庫があるという全国でも変り種温泉の筆頭に挙げられる施設。地元民の保養の場所といった使い方のため10人前後が集まると利用を申し出て、その後湯を溜め加熱するという不定期なものである。事前に連絡していたが一人で利用されることが少ないのかまだ沸かしていなかった。しかし連絡の甲斐もあり入ることは許可されたが沸かし終わるまで3時間かかるというので時間の都合で冷たいまま入浴となった。日曜の午後ならばポン湯が利用できる。

14新篠津温泉    
掛け流し 29140 緑褐色  アイリス

広い空知平野には強食塩泉が数多く沸き個性ある温泉地帯となっている。45.8度の強食塩泉で総計は29140mgと濃厚な温泉である。NaClのほかNH4 26 Mg232 Ca917 I 17 Br62.9などを含み緑褐色濁り、強塩味、微臭素臭という個性あふれるもの。露天風呂は弱いが濃い源泉を掛け流しにした良い使い方。内湯も掛け流しだと言うがよくわからなかった。隣にも大きな温泉施設が出来ているがこちらが湯元で送っているとのこと。

15南幌温泉  
露天内湯とも掛け流し 18190 
オレンジ色 変わった色  ハートアンドハート

南幌町の温泉センター的施設。札幌近郊の広い平野の中に立地している。ここの温泉の特徴はなんと言っても色であろう。源泉は2本あり、露天風呂の分析表別表では46.5度の強食塩泉が毎分200リットル湧出している。もう一つは分析表があり、総計18190mgで45.2度毎分225リットルとなっている。NH4 6.7 Fe 4.4 I 2.8が原因なのか分からないが色が珍しくオレンジ色(透明度70センチ)である。塩味はマイルドなもので塩甘味である。ヨウ素のような少薬臭もあり変わった湯である。露天風呂のほうが透明感があり別棟の内湯はやや濁りがあるが色は同じようであった。内湯の掛け流し量が多量でなぜか側溝のように造られた浴槽の縁は川のように流れ去っているのが記憶に強い。白湯やラドン湯と温泉を完全に分けているのが嬉しい使い方であった。
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