露天風呂10県
北海道から東北、北関東まで露天風呂を各県2ヶ所ずつ紹介します。
1北海道 八雲温泉 おぼこ荘
渡島半島の町営八雲温泉は褐色の重曹食塩泉が掛け流しで素晴らしい。味覚が重曹味の中に金気味と炭酸味も感じられる個性的なものである。匂いも金気臭と臭素臭で新鮮な温泉を充分味わえるよい湯だ。
2北海道 新登別温泉 旅館四季
登別の奥にある大湯沼が源泉の温泉で全国でも珍しい泥湯となっている。酸性硫化水素泉で泥が沈殿しているときは灰色であるが、舞い上がると黒っぽくなる。酸味もあり火山性の温泉であることがわかる。硫黄臭もあり存在感抜群である。
3青森 奥薬研温泉 かっぱの湯露天風呂
下北半島には酸性泉の恐山温泉があるが、この奥薬研温泉は透明、無味、無臭の清澄な単純泉で源泉の大きな露天風呂がある。周囲の渓流が美しく自然と一体となった温泉である。近くに夫婦かっぱの湯もある。
4青森県青森市 4酸か湯新湯
温泉が大量に湧出し川のごとく流れ去っている温泉が全国には20ヶ所弱ある。それらの温泉は未利用の場合が多いがここもその1つである。青森県の酸ヶ湯温泉は有名な温泉だが、そこから徒歩30分の谷底の渓流には温泉が流れている川がある。青森県一の湧出量の温泉で、それはなんと未利用の湯の川であった。一部伏流になってるが城ヶ沢渓流に至るまでは所々に入浴スポットがある。川が温泉なので当然掛け流しです。もっとも新鮮でもっとも豪快な温泉です。その他全国の川全体が温泉というところの一例は以下です。鬼首温泉(凌雲閣)、大丸温泉、霧島林田温泉(目の湯)、草津温泉(西の川原、国道脇、万代鉱、湯畑)、切明温泉、滝の上温泉、湯坂温泉などがあります。
5秋田 一本松温泉 たつこの湯 野湯
乳頭温泉郷は有名な温泉地であるが最奥の黒湯より乳頭山に登る登山道の途中にある温泉。白濁の硫黄泉で、硫黄の沈殿が多く入浴すると更に真っ白になる。硫黄臭も強く弱い酸味もある良い湯である。
6秋田 駒ケ岳温泉 ももしろ
田沢湖を鳥瞰する水沢温泉の近くにある温泉。乳白濁した芒硝苦味石膏泉で硫黄分も20mg以上含みたまご味がする。一般は内湯であるが地下に露天風呂があり宿泊者が利用できる。濃い硫酸塩泉で複雑な味覚で記憶に強く残っている。
7岩手 網張温泉 仙女の湯
岩手山の南斜面雫石町にある有名な温泉。駐車場から徒歩にて少し登ると仙女の湯という露天風呂がある。渓流の滝の下にあり景観の良い露天風呂である。酸性硫黄泉で白濁している。
8岩手 須川温泉
栗駒山の頂上直下にある温泉で毎分6000リットルとも言われる湯の川が源泉。透明で弱い白濁がある。ここの湯は酸性泉の代表的なもので巨大な内湯は千人風呂で有名であるが、高原の露天風呂も広い良い湯である。
9宮城 蔵王開拓温泉
蔵王開拓温泉は白石を眺める蔵王山の南斜面に位置し、高原の露天風呂には72.8度の含石膏食塩芒硝泉が湯量豊富に掛け流されている。湯の色は緑褐色に濁り、湯船は褐色に染まっている。鉄分が良く出ていて湯の存在感を高めている。味、色、匂いで濃く感じ満足した湯である。
10宮城 鬼首温泉 荒湯
間欠泉のある鬼首温泉の裏山にある温泉。地獄から湧出した温泉が湯の川になって流れ凄い景観になっている。湧出直後では熱湯で入浴不能なのでやや下流に入る。強い酸性で草津や蔵王と匹敵する強酸性泉であろう。
11山形 蔵王うわの温泉
蔵王と山形市内の間にある温泉。露天風呂のみの施設で冬はビニールで覆ってあるというもの。純な硫酸塩泉となっている。64度のNaCa-SO4泉である。薄褐色、少渋薬味、微薬臭という個性ははっきりと感じられる。掛け流し利用で好感した。