湯がいい!という温泉や絶景風呂、というのは得意です。しかし私の場合、温泉巡りのときは車中泊またはビジネスホテル泊がほとんど。温泉宿には湯に入りに行くだけで宿泊はしないので、日本の宿の井門さんにおまかせします。しかし数少ない体験から引き出します。
湯が良いのは以下の4カ所です。
東北地方が多くなりましたが須川温泉(岩手県)、三朝温泉(鳥取県)、三内温泉(青森県)、国見温泉(岩手県)です。
1 須川温泉 岩手県一関市
栗駒山のほぼ頂上にある温泉で6月から10月という短い期間しか営業していない温泉です。しかし湯は極上で白濁した酸性硫黄泉が毎分2600とも5000リットルとも言われる量が湧出しています。
露天風呂と本館との間に川がありますがこれが源泉で熱い温泉がどんどん流れ去っています。プールも温泉ですし雲海の上の大きな露天風呂もありますがなんといっても内湯の千人風呂が圧巻。前述の川の一部を引き入れた湯は豪快な滝のように千人風呂に流れ込み大容量を適温にしている。なにより温泉が好きな方はここに行くべし。
2 三朝温泉 木屋旅館 鳥取県東伯郡三朝町
温泉のうちで最も貴重なものは源泉であるのは当然ですが、その源泉に直接入れるという天然記念物的貴重さのものを足元湧出源泉風呂と呼んでいます。
三朝では木屋旅館と大橋旅館にあります。木屋旅館は美しい三徳川に沿った木造3階の宿で、部屋の造りも凝っていて素晴らしい宿です。なお三朝温泉は高温泉ではラドン含有量日本一の温泉で清澄な湯ながら効能が高いので有名です。
3 三内温泉 青森県青森市
青森市の三内遺跡は有名ですが三内温泉も素晴らしい温泉です。総計14.6グラムの含硫黄食塩泉で硫黄を40mg含み白濁した湯です。この湯は硫黄の7変化ともいえる色が変わります。ある時は緑色透明、灰色、白濁となります。
浴槽が大きく全国でも屈指の長さ17mの千人風呂です。湯量豊富を物語っています。塩味の効いた濃厚な泉質でその上硫黄臭がする良い温泉です。県庁所在地の町の中に湧出する濃厚な硫黄泉というのが意外です。
4 国見温泉 岩手県
硫黄泉の中でHS(硫化水素イオン)が多いと緑色になる温泉があります。入浴剤のように美しいですが硫黄臭がします。
国見温泉は田沢湖に抜ける岩手県と秋田県の県境にある温泉で硫黄分の含有量も全国屈指の温泉です。硫黄の匂いが強力であの匂いが駄目な人も、私のように大好きな人もいますが一度体験してみてください。