温泉/四国の温泉

雲の上 郷麓 下津井 大正 一の俣渓谷 愛媛と高知の湯3

高知県に入り 雲の上温泉 郷麓温泉 下津井温泉 大正温泉 一の俣渓谷温泉  柳瀬温泉 用井温泉 新安並温泉と廻りました。四万十川が美しい景色でした

執筆者:郡司 勇


17. 雲の上温泉
 ナトリウム-塩化物.炭酸水素泉 26.2度だが個性を感じない温泉。ここはすぐ隣に雲の上ホテル があり有名建築家の隈研吾氏の設計で彼の講演会にも出席していた関係上行ってみたい温泉でした。温泉棟は別の方の設計でしたが木造のヴォールト状の屋根が美しい施設でした。内部は間接照明のおしゃれな雰囲気で上のホテルに泊まりこの温泉に入れば完璧なデートになるといった感じでしょうか?

18. 郷麓温泉
 四国の国道は300号以上だと安心できません剣山の近くでは国道が無くなり聞いてみると農家の庭先に入っていく感じの細い道が国道だったりします。この郷麓温泉はそんな439号線に沿っていきます。197号線はすでに改修され高速道路のようで、439号に入るとああ四国に来たなと感じさせてくれます。四万十川の源流近く小さい民宿の温泉です。行ったときは湯がカラで入れてもらいましたが、硫化水素臭が強くつるつるやや強しの良い湯です。湯の華の浮遊も見られます。

19. 下津井温泉
 四万十川の源流はエメラルドグリーンの淵となって続き、国道はその川筋を忠実に蛇行して進みます。ずいぶん山奥にきたなと感じさせてくれます。この温泉は下津井ヘルスセンターという施設で、山小屋のような瀟洒な建物です。玉石造りの浴槽には18度の単純泉が湧いています、たまにあるのですが弱い濁りで、渋味があり、草の匂いといった観察です。浴室は川に面していて美しい緑色の川面をみながら入浴できます。

20. 大正温泉
 ずいぶん長い間タイトな国道を走って、下津井温泉からたどりついた大正温泉は透明な純重曹泉が湧いている。古びた浴室は適度に情緒がある。岩風呂になっていて浴感はつるつるの湯である、重曹の薬味は感じられるが匂いはなく清澄なものである。泉温の表示がないが鉱泉を沸かしている。

21. 一の俣渓谷温泉
四万十川の支流の美しい渓谷の奥まった位置にあり、俗塵から離れた感覚が到着までの期待感を高めてくれる。完璧に澄んだ水の渓流に沿って細長い比較的大きな温泉宿である。木造ロッジ風造りで一見ペンションを思わせるおしゃれな雰囲気である。 浴室は上流と下流に分かれ宿を挟んだ配置である。温泉は透明、無味、無臭のきれいな湯で個性は少ない、しかし渓流を眺め、流れの音を聞きながらの入浴は気分的に保養効果がありストレスを癒してくれるような深山のロケーションである。

22. 十和温泉
 通過しました。

23. 柳瀬温泉
四万十川で有名な沈下橋を渡っていく小さな宿で、細い道をたどっていくアプローチは秘湯のイメージを持っている。18.6度の単純泉だが純重曹系でつるつるの湯である。浴室は共同浴場的なもので、ちょうど夫婦が貸し切り利用しているところであった。岩風呂になっており透明無味無臭である。

25. 用井温泉
用井温泉はホテル星羅四万十に入浴した。四万十川は水量を増しゆうゆうと流れている、カヌーくだりの基地のような所である。河岸に位置しているこのホテルはコンクリート打ち放しの美しい建築だ。公共建築賞で優秀賞に選ばれた空間を現代的にシャープに切り取った感じのホテルである。17.5度の単純泉は重曹系で透明、無味、無臭の清らかな美しい湯である。少々すべすべ感がある。浴室はやはりコンクリート打ち放しで半円形となっており、曲面の壁は足元が開けトップライトといったドラマチックな構成である。光が上から注がれるといった素晴らしいものである。建築が素敵なのでたいへん気にいった温泉である。
   
25. 新安並温泉
 中村の街は貴族の一条家によって京都に模して創られ四国の小京都とも呼ばれている。その街を見渡す高台にこの温泉、かんぽの宿土佐中村は位置している。円形の内湯は共同湯といったたたずまいで温泉の雰囲気は伝わってくる。21度の単純泉だが食塩重曹系のもので弱い濁りと飲むと口の中に薬苦味も残り、ほのかな温泉臭である。
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