温泉/北陸の温泉

金沢市内 北陸の温泉2

金沢は温泉銭湯がたくさんありどれも個性があって素晴らしい都市です。主に強い食塩泉とモール系の重曹泉です。

執筆者:郡司 勇




10 犀川峡金沢温泉  滝亭
 含重曹弱食塩泉、31度 総計2487 透明、無味、無臭 金沢の郊外にある温泉。平屋のやや高級宿、雪吊りの植栽の見える中庭に沿って浴室に行く造りで情緒を考慮している。湯の個性はよわいつるつるのみであるが金沢の奥座敷といった雰囲気の宿。

11 犀末温泉
犀川流域の温泉で細い道をずっと進む。すると工事の仮設資材置場のようなところにバラックが建っていた。これは素人の手造りとわかる素材の不統一、ランダムぶりである。神奈川の神山温泉を思い出す。施設の母屋と思われる部分は焼肉の煙が充満していて、真っ白である。なんか無茶苦茶なところだなと思いながら湯を請う。露天はカラであったが木製の内湯には湯が掛け流されている。透明、塩スープ味、無臭、加熱掛け流しは立派である。きれいな湯で土類や硫酸塩、重曹は入っていない純食塩泉とみた。等調性中性冷鉱泉とだけ分かる書き込みがあった。これだけの面白い施設の存在だけで充分であるが湯にもう少し個性があるとさらに良い、、、というのは高望みであろうか。

12 某温泉ポリバス 
ポリバスの垂れ流しのところにおあつらえ向きにポリバスが置いてある、39度くらいか?適温である。含硫黄強食塩泉と推定される湯は透明、強塩味+たまご味、しっかりとした硫黄臭の濃厚な良い湯でやはりここも土類は少なく犀末の純食塩泉の濃厚なものに新鮮なため硫黄が残っているのであろうと推測した。適温の良い湯に満足した。

13 浅野川温泉 湯楽
49.7度のNaCa-Cl,SO4泉 総計4496 Na1154 Ca416 Cl 1807 SO4 954 H2S 0.1 日帰り温泉施設が出来たとは聞いていたが北陸には7年ぶりでここや曲水などはやっと訪れる機会ができた。湯涌と同系かなと思っていたが、ここの湯は塩と芒硝のバランスが良く、一部循環だがすぐ好きになった。透明やや濁りで、塩薬味+はっきりと芒硝の主張がわかり,驚くことに0.1のH2Sの微たまご味まであった。匂いはメインの芒硝薬臭に淡い硫黄臭であった。ボーリングでもともとの湯涌温泉の良い源泉にあたってしまい本家を上回った例であろう。湯の山のクアヒルズを思い出した。

14 曲水温泉
46.7度のNaCa―CL泉 総計 15652 Na3860(63.3%)Ca1903(35.8)CL 9255 
Br25.4 SO4 521という立派なもの、透明、塩苦味+微々たまご味、ほぼ無臭。臭素はどこにいったのかといった感想。ここはカルシウムの苦味も多く良い湯の素質があるが透明のきれいな湯で46度が湯口より掛け流しになっているが今一つのパンチに欠ける一般的食塩泉であった。

15 石引温泉  亀の湯
38.6度のNa-Cl,HCO3泉 総計 3130と2577の2つの分析表があった。CO3 18.7のためかつるつるやや強しで良いもの。紅茶褐色(70センチ)重曹味、無臭、モール臭は感じられなかったがモール泉と思われる。
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