温泉/北海道の温泉

北海道の温泉巡り(道北編)

道北の温泉のレポートです。この中で天塩温泉と豊富温泉は特にお勧めです、強い食塩泉のなかに油臭とアンモニア臭で「個性的温泉とはここのこと」と言えます。

執筆者:郡司 勇


旭川空港発

去年、天人峡に取材に来たが北の方は10年以上ぶりでとくに最北の湯は豊富であったがその後稚内に温泉が湧きその他浜頓別、天塩にも沸いたというのでどんなものか試したく思っていた。


1.高砂温泉
規定外の鉱泉。


2.せいわ温泉  ルオント
食塩泉の循環だがエグミのカルシウムを感じる。淡黄色透明、塩苦味、弱い塩化物臭、7度 NaCl泉火事で焼けた旧温泉は前を通りすぎ未湯であったのが残念。


3.苫前温泉   ななかまど
単純鉄冷鉱泉。Fe23.6 HCO3 258 の湯。小さな浴槽のみ。薄褐色濁り(30センチ)、弱い鉄清涼味ほぼ無臭痕跡金気臭


4.苫前夕陽ヶ丘温泉   ふわっと
28.3グラムの強食塩泉。ほぼ透明、強塩味だが臭素臭が強く匂いの湯であった。Br 53 循環。
 

5.羽幌温泉  サンセットプラザ羽幌
茶褐色濁り(12センチ)強塩味+苦味、芳香のある弱い臭素臭。18グラムの食塩泉である。Fe2.4ながらよく出ていて良い浴感となっている。Brはふわっとの半分の28であるが加工していないのか、源泉自体の個性が良いのか?芳香である。


6.初山別温泉  岬センター
ここに来て臭素の芳香が極まったかと思える良い匂い、臭素の芳香系日本有数の湯としたい。源泉足し放題の掛け流しで好感。こういったところでは私は遠慮なくがんがんと入れるので良かったのかも知れない。小さな浴槽のみ源泉というのが温泉好きにはたまらない。全国の温泉センター系にみならってほしいと思った。
13.4グラム、NaCL泉 Br 29.1

7.旭温泉
16.9グラムの食塩泉だがほとんど土類鉄鉱泉といった感触を持つ湯。源泉槽は気泡装置と加熱でさんざんな使い方だが、湯が負けていない 明るいオレンジ色(12センチ)塩甘味、鉄臭+少アンモニア臭である。

8.天塩温泉  夕映
38.9度の強食塩泉33.4グラム PH 7.3と、ここまでの記述ではよくある強食塩泉と思ってしまうが、強い個性に驚いた。ドアを空けるとまず目が沁みる。そして強烈なツーンと来るアンモニア臭が鼻腔につきささる。これはや、やばい匂いだ。掃除していないトイレの匂いだ。分析表の知覚的特徴の欄にも初めて見るが油のような匂いという記述を発見する。よく観察すると油臭もかなり混じっている。個性的な湯だ。油に拠るよわいつるつるもあり、個性的温泉とはここのことと言いたくなる。
黒色(40センチ)塩味+強い油味(口の中がひりひりする)アンモニア臭強し新潟西方の湯に比べ味と匂いでさらに強い個性を発揮している珍湯であった。循環が残念。


9.豊富温泉  ふれあいセンター
豊富は薄くなっていた。重油のようなどろどろと、塩バターラーメンのような強い個性がなくなり薄い湯膜が包むのみになってしまった。しかし今成氏ともここの個性は全国最強などと昔し話し合っていたのがなつかしい。前は色が黒かったので、私は第3回テレビチャンピオンで御生掛の黒湯と間違えたくらいであった。今はピーナッツバター色になっているが、それでもまた14年ぶりに訪れるとなつかしい。しかし排出口にはまだ油がたくさん固まり付いて、足にでも付ければ転倒間違いなしであるが、、、。
灰白濁(7センチ)塩味スープ風+油の辛味、まさに油臭。といった観察。。



つづく
10. 稚内温泉  童夢
11.猿払温泉  ホテル猿払
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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