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進化した木登り、ツリークライミング(2ページ目)

木登りというと、ぺっぺと手につばを付けて、エイヤと木に飛びついて、ジリジリとよじ登るものだと思っていませんか。いまやとっても進化して、かっこよくなっています。

執筆者:清水 國明

垂直に登るための道具選び

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自然樂校ではアッセンダー、ディッセンダーと呼ばれる昇降器と、伸縮がほとんどないケイビングロープを使います。本来のクライミングのロープ、ザイルは滑落したときにクッションとなるよう、まるでゴムのように伸びて、ショックを和らげてくれるのですが、ツリーやケイビングでそのザイルを使うと、垂直には登れませんし、横移動でも不都合です。伸びることで切断に強くなるのですが、垂直木登りのときはあえて伸びないロープを使っています。

行きはよいよい、帰りは……?

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昔、木登りの名人が、弟子の木登りを見ているときは何も言わなかったのに、降りるときになってはじめて「気をつけろ」と言ったそうです。登るより降りるほうが難しい。経験のある人ならわかるでしょうが、てっぺんまで登ったまま体がすくんで動けなくなることがあるのです。目の前に摑む枝があるうちは安心できても、見えない枝を足で探りながら降りるのは、本当に怖いです。それでもつい高いところまで登ってしまうのは、そこにてっぺんがあるから。人間の本能なんですかね。

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最高の見晴らしですが、風に揺られてグワ―ンと左右に揺れ始めると股間が縮みます。この揺れを利用して次の木に飛び移るというウルトラ技を使える人は、間違いなくみんなの尊敬を集めることが出来ます。が、チャレンジする木を間違えると大変なことになってしまうので気をつけてください。
粘りのある木、たとえば柳の木などは、「柳に雪折れなし」と言われている様に、結構粘りますが重量には弱く登るには向いてないかも。栗や楢の木は強くて粘ります。

気をつけたいのは柿の木。滑るし、太い枝が簡単にポクンと折れてしまいます。けれど柿の実が生ってるので、最も登りたい木ではありますがね。


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