三浦半島からフェリーで南房総へ
房総へのルートは、なんと言ってもアクアラインがメイン。首都高速浮島ジャンクションからたった15分で房総半島の一角、木更津に着いてしまう。でも、急ぐだけがドライブじゃない。久里浜から金谷への東京湾フェリーを使って、40分ほどの船旅を楽しもう。
房総フラワーライン、平砂浦海岸沿いの菜の花。3月中旬までは咲き続けている。(写真協力:館山市観光課) |
フェリーが着く金谷港から、富津館山道路の富津金谷ICまでは10分足らず。ここから一気に終点の富浦ICまで走れば、南房総館山はすぐそこだ。道の両側にはワシントンヤシの高い並木が聳え、中央分離帯は菜の花で埋まっている。すぐ近くなのに、ひと月ほどは季節を先取りした気分になれるはず。
館山からは海沿いのフラワーラインへ。途中の波左間港でマンボウウォッチングや海中観光船を楽しんだりするのもいい。天気がよければ対岸には三浦半島、そしてその向こうに富士山の姿も望める。
白浜フラワーパーク内にある「花観(はなみ)の足湯」。もちろん天然温泉。奥に見えるのは熱帯植物いっぱいのドーム温室。 |
シーサイドドライブは菜の花の道
洲崎を回って、館山ファミリーパークや南房パラダイスの前あたり、平砂浦海岸沿いが一番フラワーラインの名にふさわしい。まっすぐに伸びる道の左右にはずっと菜の花のプランターが並んで出迎えてくれるだろう。このあたりは防砂林があるため海が見えないのが惜しいけれど、突き当たった相浜交差点を右折し、布良浜を過ぎれば大島、新島、三宅島が浮かぶ太平洋の眺めが開けてくる。真下に見えるドームは白浜フラワーパークだ。ここでおすすめなのが、入園者は無料で入れる足湯。ポピーの花畑を目の前にしながら浸かれば、ドライブの疲れも吹っ飛ぶはず。
根本海岸で拾ったタカラガイ。地元の人々の間では、最近タカラガイ拾いがブームになっている。 |
サンゴや貝を拾っておみやげに
せっかくマイカーで自由なドライブを楽しむなら、観光スポットを回るだけでなく、すぐ前の根本海岸へ。波打ち際を見れば貝がいっぱい、サンゴのかけらさえ落ちている。実はここ、マニアには知られた貝拾いのメッカ。南の海をふるさとにするタカラガイの仲間が黒潮に乗って流れ着き、打ち上げられている。なんとタカラガイの仲間だけで50種類も記録されているのだ。名前なんか知らなくても、自分で気に入った貝を拾って帰れば、一番の思い出になるだろう。白浜町と千倉町の境近く、白間津の高橋伝右エ門花狩り園。こんな風に、花畑の向こうに海が見えるところって意外と少ない。 |
このまま海沿いを走り、丸山町に入ればまた道の駅に出会う。英国風のノット式庭園と、シェイクスピアの生家を復原したシェイクスピア・カントリーパークがある道の駅ローズマリー公園だ。周囲には観光イチゴ狩り園がいっぱいあるから、そっちの方に気を引かれるかも。
帰りのルートは、ここから国道128号で館山に戻ってもよし、海沿いを安房鴨川まで走って鴨川有料道路〜房総スカイライン経由でもいい。ワインディングルートを気にしないドライバーなら、国道410号を延々と北上すれば渋滞知らずで館山道木更津北ICへ出られる。渋滞が大嫌いな僕はいつもこのルートだ。
関連サイト
館山市観光協会
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たてやま・海辺の鑑定団
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