そのおおのさんが台湾に興味を持った理由、台湾で出版することになったいきさつ、苦労したことなどをインタビューしながら、同書の紹介もしちゃう。台湾になんだか魅かれてしまうというおおのさんのインタビューから台湾の魅力が見つけられる?
同書は中国語で書かれているから、堅苦しくない、生活で使われている中国語の表現を知りたい人にちょうどいい。台湾の若い子から東京のことを聞かれた時にも、同書があればおしゃれな感覚でおしえてあげることもできる。手軽なコミュニケーションツールの役割も果たしてくれそう。
それに、台湾を活躍する場にしてみたい、と思っている人にも、ヒントになる言葉があるかも!
<INDEX>
- おおのさんのプロフィール・・・・・・1P
- アジアへの興味、そして台湾へ・・・・1P
- なにがなんでも動いてみる!(台湾で出版にこぎつけるまで)・・・1P
- 台湾ってこんなところが魅力的・・・・2P
- All About台湾の、読者のみなさんへ・・2P
- 書籍のデータ・・・・2P 関連リンク・・・・・2P
おおのきよみさんのプロフィール
台北の茶藝館「{王月}飲軒」でくつろぐおおのさん(写真提供:おおのさん) |
1977年1月生まれ。子供の頃からお絵描きが趣味。美術系の高校を卒業後、桑沢デザイン研究所にてグラフィックデザインを学ぶ。「在学中に自分はデザイナーには向いていないと悟りました」とおおのさん。この時点で、イラストを仕事にするのは難しいと感じていて、悩んだ末にイラスト修行の旅に出るのをひらめいたとか。
桑沢デザイン研究所卒魚後、デザイン事務所でアルバイトをしながら修行旅行の代金を用意。1999年3月、アジアスケッチ旅行に出発。イラストの学校に進学を考えるも、異国で毎日スケッチする方が自分の勉強になると、家族の心配を背にアジアへ出発。帰国後、スケッチ旅行で書き貯めた作品を持って出版社に営業し、イラストレーターとしての仕事を開始。現在に至る。
アジアへの興味、そして台湾へ
おおのさんのセンスが表現されている「清美教室」のページ |
■ スケッチ旅行先にアジアを選んだのはなぜ?
18歳の時、イギリス&フランスで1ヶ月間の、初めての一人旅を経験しました。その後も北欧を旅したりしたのですが、今思えばなんだかちょっと不完全燃焼だったような…。
転機は20歳の時の中国旅行です。西安に留学中の友人を頼りに、北京、西安、敦煌の旅に出ました。
もうそれが衝撃的で!!
西安から敦煌までの32時間の列車移動などの「冒険的」な旅にクラクラしました。あまりに素敵で。
きれいに造られた欧州の町並みよりも、壊れそうなほどの中国の強烈なパワーに魅了されて、アジアにはまりました。
■ アジアに目がいってしまう理由は? その中でどうして台湾に?
同じ民族という安心感とか親近感かも知れません。アジアの色彩や文化、精神性、宗教感などが一番自分にしっくりくるんです。
アジア各国を歩いて、最後に行き着いたのが台湾でした。一番肌に合ったというか、安心できたのが台湾だったんです。食事もおいしかったし。
この台湾と仲良くなりたい、何度も訪れる理由を作りたい、と思いました。この思いが強くて、結果として台湾で自分の書いたイラストを出版したい、と思ったんです。
調べてみると、台湾ではイラストエッセイという物がそんなに普及していなかったのでチャンスを感じました。
なにがなんでも動いてみる!
代官山の紹介ページのイラスト |
■ 台湾で出版するにおいて、苦労したり努力した点は?
2002年の夏、ほとんど飛び込みで台湾へ営業に行きました。本当に無茶したと思いますが、そんな冒険が大好きなのであまり苦労は感じませんでした。
言葉の問題も心配でしたが、台湾という国のおかげか、日本語でなんとか大丈夫でした。
苦労したのは、やはり距離があるので、出版という話がまとまるまでの2年間で3回ほど台湾へ行きました。
また、何度も企画を練り直して、台湾サイドの意見を取り入れつつ、自分の主張を通した構成を作るのが一番大変でした。
日本とはやはり出版事情も進行も違いますし、蓋を開けてみたら解らない事がいっぱいで。でもこんな事を、はじめから考えずにとりあえず行動してしまったのが結果として良かったんだと思います。今思えば、浅はかだったかもしれませが…。
行動すれば道は開けるし、よい人にも出会えるので、”とにかく動く”ことが大切と思います。
■ 行動力だけではなんともならないこともあった?
よい人に出会った、という幸運もありました。
出版業に精通していて、日本語も堪能な台湾人女性と出会ったんです。これは本当に運に恵まれていました。契約から作業まで、彼女がすべて間に立ってサポートしてくれたんです。この出会いがなかったら、台湾での出版はまず無理だったと思います。
それに、サポートしてくれた彼女も、私のこの行動を「おもしろい!」と言って、私の行動力をかってくれていましたし。
当初ちょっと不安だった中国語という言葉の問題も、彼女とコミュニケーションをとる中から徐々に覚えていきました。はじめは編集サイドからのメールを彼女が翻訳してくれたのですが、最後には編集サイドと直接中国語でメールのやりとりができるようになりました!
とはいえ、1年間、日中学院で中国語の勉強もしました。学校での勉強と実践を通して、中国語が身に付いたと思います。
日本の桜についてのあれこれ。「桜は咲いた?」というのが挨拶になる、などの紹介 |
■ 台湾の人とコミュニケーションするときに、気をつけていることは?
中国語、台湾語はほとんど話せないですが、通訳の人がいたとしても必ず目を見て話すようにしています。あと、コミュニケーションのポイントは笑顔!!
今後は、台湾だけではなく、香港、シンガポールなどでもイラストのお仕事をしていきたいと思っています。いろんな国を飛び回っていつも刺激を受けていたいんです。その中で経験した事などをイラストを通して、日本で表現できたらいいな、とも思っています。
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