長期&中期滞在だけでなく、短期の滞在も豪華に優雅にゆったり過ごしたいなら、亞太會館(AGORA GARDEN TAIPEI)を選択肢に加えるのもいい。
このホテルの利用客は欧米系が多く、日本人の利用は駐在員の滞在か余裕のある層の滞在がほとんど。団体旅行客を受け入れていないこともあり、観光旅行客にはまだまだ存在が知られていないホテルだ。
オーナーの王琳さんはいつもキレイに着飾る女性、彼女の趣味がそこかしこに表れたここは、地中海の雰囲気をイメージしたデザインで統一されている。マレーシアのクアラルンプールそばに”金馬”という名前の、ゴージャスなホテルがあるが、ここもひょっとするとちょっと間違えば似たような感じになるかも、外観だけ見ると。シンプルさに慣れている私にこのホテルの外観がゴージャスすぎるのだが、情緒を大切にするロマンチックな人にはすんなり受け入れられるはず。大丈夫、室内はそんなに華美ではないから、室内で落ち着けることは保証する。
場所は信義地区、世界貿易センター(展示会場)や101(アジア一の高層ビル)、台北市政府、新光三越、ワーナービレッジ(シネコン)などが集まる開発が急速に進むエリアにある。捷運(MRT)の駅からは徒歩20分とあまり便利ではないが、タクシーやバスを使えば便利な場所でもある。また、國父紀念館、京華城(ショッピングモール)、饒河観光夜市にもタクシーで行きやすい。
ヴィーナスが出迎えるエントランスを入るとフロントが。日本語ができるスタッフもいるが、基本的には英語か北京語(もしくは台湾語)で。宿泊施設は2棟に分かれていて、いずれも入室には専用カードキーで1Fのセキュリティを解除しなくてはならないから、安心できるシステムになっている。部屋番号1~10までが1棟、11~20が別の1棟になっており、一部屋のスペースを広くとっているためゆったりとした施設になっているのがこのホテルの特徴だ。
52.5平米のシングルベッドルームから203平米のプレジデンシャル・ヴィラまで全213室。今回私が宿泊したのは、リビングルームとベッドルームが各1つづつのSuperior
Suite(精緻套房)。72平米の広さだから我が家よりも広かったりして。全室に簡易キッチンが完備だから簡単な調理もできる。お皿やカップ、フォークなどは2セットずつあって、電気ポットは無料で使えるように置かれている。ロングステイ客には電子レンジなど調理器具のレンタルも有料で行っている。
文書机も広くて仕事にも使いやすい。嬉しいのがADSLが無料で使えること。高級なホテルでしかもロングステイ客をターゲットにしているのであれば当然のサービス、と考えているので嬉しい。しかし、広い室内なのに無線LANではなくて短いケーブルなので、これは改善してほしいところ。ネット接続が文書机でしかできないのはどうも不便で、ベッドや隣の部屋のソファででも使えるといいのだが。
各部屋とも窓が多いから明るくて気持ちがいい。窓からの眺望は、台北市や近くの山、ホテルの中庭などが見える。シティ・ステイなんだと実感できる。
バスルームは、バスタブとシャワー室が別になっているので便利(Studio:雅緻套房=ベッドルームと簡易キッチンのみの部屋はバスタブのみでシャワー室はない)。アメニティは普通に揃っている。
快適な広さの部屋で、あっという間に荷物を広げて自分の家のようにくつろいだ。次の日チェックアウトしなくちゃならないのに……。
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