まずは、台湾在住のフリーライター、片倉佳史さんの新刊です。
「台湾日治時代遺跡」
(文・写真:片倉佳史/中国語訳:姚巧梅/発行:玉山社/定価380元/ISBN
: 986-7819-01-2)は、2002年8月、台湾で発行されました。現在は、台湾のみの販売で、中国語で書かれたものしかありません。将来は、日本で日本語のものを発行する予定もあるとか、未定ですが期待しましょう。
内容は、現在も台湾に残っている、日本統治時代(1895~1945年)の遺跡を探し歩き、片倉さん自ら撮影した写真とともに紹介したものです。日本が行った統治、その時代の建造物という本のタイトルを、ぱっと見ただけだと誤解する方もいるかもしれませんが、片倉さんはあくまで台湾という「郷土性」を追求しているのです。台湾の人は、これまでこうした日本統治時代の建造物に興味すら抱くことも許されず、また、抱こうともしませんでした。が、片倉さんがこの本を出版したことも一因となって、台湾の歴史を客観的に見直そうという動きも活発になってきています。
日本人でも、台湾と中国の違い、日本が台湾を統治していた事実などを知らない人も多く、観光旅行だけでは見えてこない台湾にこの際注目してみませんか。
※2002年9月現在の同書の台湾以外での入手については、著者の片倉さん宛に直接申し込んで発送してもらう方法があります。購入ご希望の方は、traveltaiwan@im.allabout.co.jpまで購入希望と連絡をくだされば、片倉さんの連絡先を提示いたします。
以下、著者・片倉さんからコメントをいただきました。
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みなさん、こんにちは。片倉佳史です。この本は僕にとって台湾における第一作目となった作品です。タイトルの「台湾日治時代遺跡」とは台湾各地に残る日本統治時代の遺跡のことで、僕は台湾と関わってからの6年間。これを探して台湾各地を歩いてきました。そういった中からこの本では50のスポットを取り上げて紹介しています。本文は中国語に訳されていますが、写真が多いので、見るだけでも楽しめる構成にしてみました。この本で取り上げているのは、建築物や神社、駅舎、石碑、学校に至るまで、バリエーションに富んでおり、多くの人々に知られている観光地から、かなり田舎にあって、地元の人々でも知らないというレアなものまで、多岐に渡っています。拙著の紹介サイトも作ってみましたので、こちらもご覧になってください。
片倉佳史・著作紹介ページ(台湾特捜百貨店)
http://katakurabooks.hoops.ne.jp/
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玉山社(発行元)による紹介ページ(中国語:閲覧にはフォントBig5が必要)
http://www.tipi.com.tw/style1.asp?book=B040
→●哈日杏子さんの「GOGO台北」を見る
(このページの最後にプレゼント応募方法の記載あり)