台湾の足であるスクーターの多さを、ご存じの方も多いと思います。台湾では、スクーターのことを「機車(発音はji che)」「摩托車(発音はmo tuo che)」と言い、「オートバイ」と言っても通じます。日本語から台湾語に定着している言葉の一つです。
インフラがあまり発達していない台湾では庶民の足、一家に数台所有しているのが当たり前です。気軽にまたがってどこへでも。一家4人5人だって乗せて走ります。雨の日だって雨合羽を着て、靴の上からビニール袋を履けばスーイスイ。車と歩行者の間を、危険を顧みずに通り抜けられるのも魅力なのです。
しかし、台北や高雄などの都市では、車も多いので空気が汚れています。そんな中で、スクーターを運転するのは辛いのです。(自分も空気を汚している一因という意識は低いのですが……)
そこで、スクーターに欠かせないのがマスク。日本ではちょっと考えられないおしゃれな柄のマスクばかりです。マスクにもワンポイントを、というのが台湾オシャレの基本です。日本ではお馴染みの白いマスクは、医療用だし汚れが目立つので使い捨ての紙製品しか使いません。
街を歩けば必ずマスクを売っています。3年ほど前は、せいぜいチェック柄がいいところでしたが、最近は豪華絢爛百家争鳴、あらゆる柄が登場しています。キャラクター柄から豹柄、花柄、ブランドマークの柄などなど、どれにしようか迷っちゃう。
1枚NT$20~買えるので、いろんな柄をそろえて、毎日の気分とファッションでコーディネートが楽しめ、実用とオシャレを兼ね備えているのです。心配なのは、洗濯しているかどうか。ま、これだけ安く選べるから使い捨て感覚で買えばよいのでしょう。
日本人の友人らにお土産に買ったところ、みな大切にしまってあるようで、なかなか使ってもらえません。台湾を訪れたら、是非ご購入を。台湾らしい一品です。
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。