前編に続いて、リージェンツパークを散策します。日本ではちょっと信じられないようなこの好環境は、散歩や園芸好きのイギリス人的な都市環境造りのたまものと言えるでしょう。
心の安らぎを求める方へのとっておきのシークレットガーデン
癒しを求める方にお勧めのスポット |
美しく手入れの行き届いた庭と所々にある彫刻の見事な調和は貴族の館に招待されたような感覚。今にも優雅なガーデンパーティーが始まりそうです。映画に出てくるような可愛い造りのデザインが、非常に魅力的でプチイギリス式庭園とでも言ったところでしょう。このお庭は、ガイドが仕事や人ごみ、または現実から逃げ出したいときのとっておきの場所です。
夏の風物詩、自然と一体化した野外舞台劇
公園内にある野外劇場は、このリージェントパークの夏の風物詩として非常に人気があります。緑に囲まれた舞台で見るお芝居は同じ演目であっても屋内でのものと比べて一味も二味も違って見えます。ここでは自然の不思議を舞台に取り入れ、観客に現実と幻想の入り混じった錯覚を見せる事で舞台により一層の効果を与えます。特にシェークスピアの『真夏の夜の夢』は自然の日照時間を賢く利用したこの劇場の一番人気、夏の定番劇です。
野外劇場チケットの予約は電話:020-7486-2431(1933)まで。
動物の里親になれる動物園
リージェンツパークの北側には1828年にオープンされた動物園、ロンドンズーがあります。敷地面積は2マンヘーホーメートルとそれほど大きくはありませんが、自然の状態に近いように気配りがされた動物への配慮は、動物愛護で有名なお国柄を表しています。特に週末には子供連れの家族で賑わいます。動物園は90年代に財政難のため閉鎖の危機に陥りましたが、ロンドン市民の熱心な救済によって存続することができました。その救済のアイデアの一つに、園内の動物の里親になるシステムがあります。
像やライオンなどの動物の里親を募り、その飼育費を一部負担してもらうシステムです(賢いでしょう!?)。里親はその代わりに入園料は無料となります。大型動物の里親は負担額が大きいですが、小型動物の里親になるのは25ポンドぐらいの寄付からあります。このシステムでは里子動物のベイビーが誕生した時に、そのベイビーの名付け親になる事もできます。
動物好きの皆さん、いかがです?
■ロンドン動物園
開園時間: 100:00-17:30(11月~3月は15:30まで)
入園料: 16ポンド(子供12.5ポンド)
ここから予約すると入園料が20%割り引きになります。
地下鉄:Camden Town駅から徒歩10分
緑に囲まれたお洒落なカフェテラスで優雅にランチ
ガーデンカフェのメインコースの例。タイムとレモン味グリルチキン、プロバンス風野菜の付け合せ、ハーブオイルドレッシング10.50ポンド。 |
また、お洒落なランチを楽しむ事もできます。料理はイギリスの田舎料理とコンチネンタル風のミックスがモダンにアレンジされています。価格は2コースをアラカルトで選んで約12~20ポンド。ちょっとお得なコース料理は、2コース13ポンド、3コース16ポンド。緑に囲まれた新鮮な空気の中でのランチは、会話も弾み優雅な午後のひとときを楽しむことができます。
いかがでしたか?ロンドンの中心部で、これだけの広大な施設が基本的には無料で利用できる事は本当に恵まれた環境です。これからの季節、イギリスの短い夏のひとときを自然と思いっきり戯れ満喫してみてはいかがですか。観光地巡りの疲れと人ごみから逃げ出したい方、リージェンツパークはロンドンのオアシスです。