ロンドン/ロンドンの観光・エンターテインメント

ロンドン怪奇ファイル(2ページ目)

ご存知でしたか?ロンドンは、世界有数の心霊都市なんです。拷問マニア必見の心霊スポット、現役の幽霊屋敷、そして禁断の人肉パイのお話まで。背筋がゾゾゾな怖いお話を一挙公開!

朝霧 まや

執筆者:朝霧 まや

イギリスガイド

まだまだ現役、ロンドンでいちばん呪われた幽霊屋敷

バークレー・スクエア50番地
ロンドンでいちばんの幽霊屋敷?!
1740年に建てられた、この建物。外観は何の変哲もない家ですが、19世紀から幽霊の目撃情報が絶えない「ロンドンでいちばん呪われた家」として有名なんです。

1840年ごろには、すでに幽霊が出ると噂のあったこのお屋敷。勇気ある男性ロバートが幽霊が出ると噂のベッドルームに泊まったところ……午前零時ごろに激しく呼び鈴が鳴り、友人が駆けつけた時には恐怖に顔をこわばらせ、両目が飛び出たロバートの姿が。その直後にロバートは死亡したそうです。

この恐ろしい一件以降、ここはずっと空き家になっていましたが、夜になると灯が点いたり消えたりする様子や、窓際に立つ人影が何度も目撃されていたのだとか。そして19世紀中ごろ、ここに泊まった2人の水兵が恐怖を体験しています。そのうち1人は恐怖のあまり窓から飛び降り死亡しましたが、無事に逃げた1人の証言によると、真夜中に怪しい影が現れて人の形になったのだそうです。

この建物は、現在はMaggs Brosという王室御用達の古書専門店。現代でもMaggs Bros社のスタッフが不思議な体験をしています。例のベッドルームだった場所で仕事をしていた経理担当スタッフが、「茶色の霧」が部屋に入ってくるのを目撃したり、階段を登っている途中、手に持っていたメガネが「何者か」に取り上げられて床に投げつけられるという、不思議な現象が起きています。いずれも2001年の出来事です。今でも強い霊気が漂っているそうで、外壁に触るだけで微妙に痺れを感じる人もいるのだそうですよ。

そして、あまりにも問合せが多いため、Maggs Bros社のウェブサイトでは、建物内の写真を公開しています。残念ながら幽霊は写っていないようですが、古本がずらりと並んだジョージア朝の建物は、なんとなく「何か」がいそうな雰囲気?!

■ロンドン一の幽霊屋敷(現Maggs Bros社)
所在地: 50 Berkeley Square, London W1J 5BA (地図)
ウェブサイトのバーチャルツアーはこちら。(左側の見取り図でそれぞれの部屋をクリック)


英国政府公認(?)の幽霊さん

各国の首相官邸には、幽霊話がつきものですが、ここイギリスの首相官邸にも幽霊がいるんです。その目撃談の多さは、ロンドン塔にも負けてない! 警備にあたっている警官がナゾの足音を聞いたり、リージェンシー・スタイル(19世紀初頭)の服装をした男性を見かけたり……。

官邸スタッフが、突然強い葉巻の香りに気づくことがたびたびあるそうですが、これは葉巻好きで有名だったウィンストン・チャーチル元首相の幽霊か?と言われています。そして、ちょっとゾゾゾなのは、地下の廊下を1人で歩いていると、そっと手をつないでくる少女の幽霊。

そして晩餐会や調印式に使われるPillared Drawing Roomには、真珠の首飾りをつけてドレスを着た女性の幽霊が出るのだとか。この幽霊は、官邸の公式ウェブサイトにも紹介されている、政府公認(?)の幽霊さんです。

中に入る機会はほとんどない首相官邸ですが、ウェブサイトでは官邸内部のバーチャル・ツアーが。幽霊さんが写っているかも?!

■英首相官邸(No.10 Downing Street)
ウェブサイト内のバーチャルツアーはこちら

>>ロンドンの恐怖バナシといえば、「切り裂きジャック」。 次のページで、被害者の霊に会えるかも?の切り裂きジャック疑似体験!
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